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【IT導入補助金】スクラッチ開発にIT導入補助金を活用する際要件は重要

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IT導入補助金を活用すれば、スクラッチ開発も可能です。
しかし、必須要件もあり、クリアしていなければ応募できません。少しでも自社の売上アップのために活用したいと考えている場合は、条件をしっかり把握しておくことをおすすめします。
こちらの記事では、IT導入補助金を活用しスクラッチ開発する際の要件やデジタル化基盤導入類型ついて詳しく解説していきます。

スクラッチ開発に使用できる

自社のスクラッチ開発をしたいと考えながらも、予算の関係で断念している中小企業も多いかもしれません。IT導入補助金を活用できればスクラッチ開発も可能です。
ただし、IT導入補助金にはさまざまな枠が用意されていて、すべての枠で応募可能なわけではありません。
通常枠の場合はスクラッチ開発は対象外になってしまいます。応募する際にはデジタル化基盤導入類型を選びます。こちらの枠はインボイス制度へ取り組もうとしている中小企業や個人事業主を応援してくれるため、スクラッチ開発も対象です。

ホームページ制作には使用できない

スクラッチ開発の中でも、自社の今までのホームページを新しくしたいとIT導入補助金を活用することはできません。あくまで対象となるのはECサイトになります。

そもそもスクラッチ開発とは?

スクラッチ開発とは、コンピュータシステムなどまったく何もないところから、オリジナルなシステムを作り上げます。いざ自社向けのオリジナルなECサイトをゼロから作ろうと思うと、結構大変な作業で費用もかかります。
すでにあるプログラムを使わずに、すべてを自分たちで作り上げるものがスクラッチ開発です。

スクラッチ開発でIT導入補助金を使う必須要件

スクラッチ開発を行うからといって、どんな場合でもIT導入補助金を使用できるわけではありません。さまざまな必須要件があり、クリアしていることが条件です。しっかりと理解しないまま応募してしまうと、採択してもらえません。
ここからは、スクラッチ開発の際の必須要件についてご紹介していきます。

EC機能が必要

スクラッチ開発は、一からホームページを作る場合も含まれますが、IT導入補助金の場合はEC機能が必須です。単純にホームページを新しく作成し、EC機能なしの場合は補助されません。
サイト上で自社の商品を販売する電子商取引の機能ができるものを開発したい場合、IT導入補助金の対象となります。そのため、自社のネットショップを制作したいと考えている企業にピッタリです。

初めてECサイトを制作した場合のみ利用できる

今までは自社の企業情報しかホームページに載せていない状態で、今後の売上アップのためにECサイトを追加で起ち上げたいと考えている場合が対象です。さらに、補助となるのは新規で導入した部分だけです。もっと売上を伸ばすためにホームページのレイアウトを変更して費用がかかったとしても、電子決済機能を新しく導入しない場合はIT導入補助金が入りません。

価格登録やCMC利用料にも要件がある

IT導入補助金を利用する場合、価格の登録を製作品だけでなくCMS・カート利用料もひとまとめにしてITツールに登録しなければなりません。
サブスクリプションを利用する場合、CMS・カート利用料は最大で2年分が補助金の対象となります。対象とするためには、IT導入支援事業者と補助事業者の間で取り交わされる場合のみで、ほかのやり方だと補助の対象になりません。

モール出店を考えている場合の必須要件

モール出店を考えている時には、新規で参加してショッピングサイトを作る場合が対象です。すでにモール出店をしていて、もっと売上を伸ばすためにリニューアルしたいと考える場合は要件に当てはまりません。

実績報告ではECサイトのできあがったものを提出する

間違いなく要件をクリアしているECサイトができあがっているか確認するため、できあがったURLや管理画面の画面キャプチャなどの提出が必要です。
しっかりと確認できるように、万が一パスワードがなければ入れないサイトの場合は、パスワードを発行して内容が見られるように提出をしなければなりません。順序やルールが守られていないと判断された時は、IT導入補助金が交付されず取り消しになるため、必須要件はしっかりと確認が必要です。

デジタル化基盤導入類型

スクラッチ開発でIT導入補助金を活用したい場合は、デジタル化基盤導入類型を選んで応募しなければなりません。
ここからは、デジタル化基盤導類型について詳しくご紹介していきます。

デジタル化基盤導入類型とは?

2023年10月から本格化するインボイス制度も見据え、デジタル化を取り入れたいと思いつつも費用面で不安を抱えている中小企業や個人事業主を応援する枠を、デジタル化基盤導入類型と言います。自社で応募する場合どの程度補助金がもらえるのか気になった時には、シミュレーターもあるので活用してみることをおすすめします。

補助率も高い

通常枠に比べてデジタル化基盤導入類型を利用すると、補助率も高く費用面で助かります。下限額なしから50万円以下の場合は、最大で3/4まで、50万円超~350万円までは最大で2/3まで補助してもらえます。

補助の範囲も広い

スクラッチ開発でECサイトを制作する費用だけでなく、パソコンやタブレットなど必要で購入したハードウェアに対しても補助があります。対象となるものが多く、企業としても助かります。

補助対象を特化している

通常枠とは違い、補助の対象を特化させています。会計ソフト、決済ソフト、受発注ソフト、ECソフトを補助の対象としています。

デジタル化基盤導入類型の対象事業者

主には中小企業や小規模事業者が対象となり、さまざまな事業者が活用できます。
ただ、業者によって資本金や従業員の人数が定められているため、それを超えてしまうと補助を受けることができません。自社の業種の資本金、従業員の人数と照らし合わせてみて該当するかどうか事前の確認が必要です。具体的には、製造業、建設業、運輸業の場合は資本金が3億円以下、従業員の常勤は300人以下、小売業の場合は資本金が5,000万円以下、従業員の常勤が50人以下、旅館業の場合資本金が5,000万円以下、従業員の常勤が200人以下などとなっています。医療法人や商工会などは資本金には決まりがありませんが、従業員は人数の規定があります。

事前に準備しておきたいもの

いざ応募の作業を行っている時に、足りないものがあると取得や書類の取り寄せなどが大変です。スクラッチ開発のためにデジタル化基盤導入類型へ応募したい時には、事前の準備をしておくとスムーズです。
まずgBizIDプライムアカウントの取得を行い、ログインできるようにします。すぐに発行されるものではなく、2週間程度の時間がかかります。ギリギリの締め切りの際間に合わなくなるので早めに取得が必要です。
ほかには、SECURITYACTIONの一つ星か二つ星の宣言、みらデジの経営チェックもしておく必要があります。さらに、必要書類などもあるため、確認をし事前に準備しておくことをおすすめします。

まとめ

スクラッチ開発を考えているのであれば、IT導入補助金のデジタル化基盤導入類型に応募できます。ただし、誰でもチャレンジできるわけでなく、要件もいくつかあるため確認が必要です。要件に合っていないと、せっかくもらえる補助金も取り消しになってしまいます。事前に準備が必要な書類や作業もあるので、忘れずに行うことをおすすめします。
上手にIT導入補助金を活用すれば、売上アップが見込めます。

 

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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