Google広告のポートフォリオ入札戦略とは?概要と有効な活用方法・設定方法を解説

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Google広告のポートフォリオ入札戦略を活用したいけれど、設定方法がわからないと悩んでいる人はいませんか?
ポートフォリオ入札戦略は、複数キャンペーンの入札戦略を一括で管理できる便利な機能です。Google広告管理画面の共有ライブラリと、キャンペーンの入札単価から簡単に設定できます。一つひとつ設定する手間が省けて、その分の時間をほかの施策に使えるでしょう。

そこで、この記事ではGoogle広告におけるポートフォリオ入札戦略の活用方法と設定方法を詳しく解説していきます。
また、自動入札でクリック単価が高騰しすぎたときの対処法もまとめたので、単価の高騰に困っている場合の参考になれば幸いです。

Google広告のポートフォリオ入札戦略の概要

Google広告のポートフォリオ入札戦略とは、広告運用の目標に合わせて自動で入札調整をおこなう機能です。
キャンペーン数が多いと、管理と設定に時間がかかりますよね?そんなときにポートフォリオ入札戦略を導入すると、ポートフォリオを変更するだけで、すべてのキャンペーンに変更が反映されるので管理の手間が少なくなります。

ポートフォリオ入札戦略には、下記の6つの種類があります。効果を最大限に活かすためにも、それぞれの特徴を知り、目的に合わせて設定する必要があるので、各入札戦略について理解しておきましょう。

入札戦略の種類 特徴
クリック数の最大化 サイトアクセスの増加を目的とする
目標インプレッションシェア 検索結果の上部に広告を配信し認知向上につなげる
目標コンバージン単価 CPAを維持しながらCV数の確保を目指す
目標広告費用対効果 売り上げに対する費用対効果を維持しながら売り上げを増やす
コンバージョン数の最大化 決められた予算の中でCV数の獲得を最優先にする
コンバージョン値の最大化 過不足なく予算を使用して最も売り上げが増えるCVを優先する

Google広告のポートフォリオ入札戦略3つの有効な活用方法

次に、ポートフォリオ入札戦略を導入して、有効的に活用する方法を紹介します。
キャンペーン数が多い企業の中には、管理に手間がかかってしまい悩んでいる場合もあるでしょう。
ポートフォリオ入札戦略を活用したら、一括管理できるため、手間と時間がかかりません。最大限に活用できれば、仕事の効率化が図れるはずです。

精度の高い機械学習ができるように良質なデータを貯める

自動入札は、従来のように手動で調整する手間と時間の必要がなくなります。機械学習によって広範囲のデータを学習し、単価設定をおこなってくれるからです。
ユーザによる作業が不要になるため、コスト削減にもつながるでしょう。
しかし、機械学習にはある程度の時間を要します。データの量が不十分で機械学習の精度が低い場合、広告効果が期待できない可能性があるので、注意しましょう。

上限・下限CPC設定をおこないデータの蓄積を向上させる

上限CPC(クリック単価)は自動入札戦略をおこないながら、これ以上は入札をしないように設定しておくことです。
自動入札は、上限がないため、思わぬ入札単価まで高騰する可能性があります。上限CPCはそれを防ぐことが可能です。

逆に下限CPC(クリック単価)は、一定以下の入札をおこなわないようにすることをいいます。
あるキーワードで、目標コンバージョン単価では配信できないとなれば、入札単価が低くなってしまうでしょう。そんなときに下限CPC機能を設定しておけば、一定のクリック単価以上に調整できます。
同じ予算内で獲得できるクリック数が増えることで、多くのデータが集まるでしょう。

キャンペーン数が多い企業は入札戦略を一括管理できる

手動入札とは違い、ポートフォリオ入札戦略なら、キャンペーンを一括して管理できます。
ポートフォリオを変更するだけで、すべてに変更が反映されるため、手動での設定が不要になるからです。特にキャンペーン数が多い企業などは、一つひとつ設定すると手間と時間がかかるでしょう。
ユーザーがキーワードごとに手動で設定するのは非効率的です。ポートフォリオ入札戦略を導入したら、その分の浮いた時間をほかの施策に使えます。

Google広告のポートフォリオ入札戦略を設定する方法

ポートフォリオ入札戦略の設定方法は2つあります。
以下でそれぞれの設定方法の手順を解説しているので、参考にしてください。

共有ライブラリから設定する

まずは、Google 広告管理画面を開きましょう。
①右上の「ツールと設定」から「共有ライブラリ」にある「入札戦略」から作成
②「フィルタを追加」の左横にある「+」をクリック
③プルダウン内から任意の入札戦略を選択
④名前と設定するキャンペーン、目標値などを設定したら「保存」

キャンペーンの入札単価から設定する

次に、キャンペーンの入札単価から設定する方法を解説します。
①こちらも、まずはGoogle 広告管理画面を開きます。
②上部にある編集したいキャンペーンをクリック
③左側の「設定」から「入札単価」を選択
④「ポートフォリオ戦略を使用する」をクリック
⑤「新しいポートフォリオ戦略を作成する」を選択したら、目標値と名前を入力したら「保存」

クリック単価が高騰ときの4つの対処法

クリック単価が高騰する原因は、広告費の増額や競合の環境などさまざまです。また、自動入札戦略の切り替えによって高騰する場合もあります。中でも、コンバージョンデータが不足しているときに、コンバージョン最大化などの入札戦略を設定することは高騰してしまう理由の一つです。
では、クリック単価が高騰したときに、どう対処したら良いのかを詳しくみてみましょう。

クリック数の最大化を設定する

広告のクリック数を最大化させると、CPCが下がりやすくなります。広告を表示させる場所が多くなることによって、入札の機会が増えるからです。
例えば、クリック単価が高いターゲット属性の入札比率を引き下げる、または
クリック単価の低いターゲット属性の場合なら、入札比率を引き上げるといった方法でクリック単価をコントロールしてみましょう。

目標コンバージョン単価を引き下げる

目標コンバージョン単価を引き下げていくと、全体的なクリック単価の抑制が可能です。管理しているすべて広告ではなく、グループ単位で単価を調整できます。
クリック単価が高い、または成果が出にくいような広告グループがあれば、単価を引き下げてみましょう。
ただし、急激な引き下げはインプレッションの減少につながるため、注意が必要です。

中間指標を設定する

クリック単価が高騰する原因の一つに、コンバージョンデータの不足があげられます。成果が月に数件と少ない場合、各施策の結果を比較しづらく、判断も難しいでしょう。
中間指標を設定すると、マイクロコンバージョンの結果を含めて最適化できます。クリック単価を抑えられる可能性もあるため、設定してみましょう。
どうしても下がらない場合は、一度クリック数の最大化の入札戦略への変更を検討してみてください。

手動入札に切り替える

手動入札なら、クリック単価が比較的簡単にコントロールできます。自動入札とは違い、キーワード一つひとつの入札単価を調整できるからです。
特に、クリック単価が高くなると、クリック数が伸びない可能性があります。クリック数の最大化を選択していても改善されないときは手動入札に切り替えてみましょう。
状況を見ながら自動入札と手動入札を繰り返し、安定した成果を出せるように手を入れていくのがおすすめです。

まとめ

Google広告のポートフォリオ入札戦略は、コンバージョン数の最大化につなげやすいだけでなく、業務の効率化が図れます。手動入札では叶わなかった工数の削減にもつながるでしょう。

しかし、最適化まで時間がかかるのはもちろん、自動入札で放置しておけば良いというものではありません。安定するまで、状況を見ながら定期的にチェックする必要があります。
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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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