リスティング広告配信スケジュール設定の活用方法と概要 

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広告スケジュール設定活用方法

リスティング広告では配信スケジュール設定により、時間帯ごとに広告配信を強化する、もしくは限定することができます。CVR(コンバージョン率)の高い曜日・時間帯に広告配信を増やすことで、CPA(コンバージョン単価)の改善を狙うことができます。
今回の記事では、リスティング広告における配信スケジュールの規定や、効果的な活用方法、注意点について解説します。 

配信スケジュール設定とは 

配信スケジュール設定とは、曜日や時間帯に応じて広告配信のオンオフや入札調整ができる機能のことです。 広告配信はデフォルトですと曜日、時間帯関係なく行われます。しかし、検索ユーザーには生活リズムがあり、検索が活発になる時間帯とそうではない時間帯があります。そのため、ターゲットの生活リズムに合わせて配信スケジュールの設定を行うことで、効果的な運用が実現できるでしょう。

「子ども 誕生日プレゼント」という検索ワードを例に挙げて考えてみましょう。このワードでの検索は、おそらく平日昼間より夜や週末に活発になると予想されます。平日の昼間は仕事をしている人が多いため、私的な検索は少なくなるためです。 逆に、「事務用品 通販」というキーワードは、就業時間である平日昼間に多くなると考えられます。 このように、取り扱う商材によって検索行動やコンバージョンが生じやすい曜日や時間帯は異なります。それに合わせて配信頻度を調節することで、効率良く広告を表示させることが可能です。 

Google、Yahooの配信スケジュールの規定 

配信スケジュールの規定や設定方法は媒体ごとに異なります。今回は、特にユーザーの多い「Google広告」と「Yahoo!広告」における配信スケジュールの規定について解説します。
※情報は202211月時点のものです。最新情報は各媒体のヘルプページをご参照ください。 

Google広告 

Google広告では、アカウントのキャンペーンごとに1日最大6個まで、15分刻みでスケジュールを設定できます。
曜日・時間帯ごとに広告配信を行うかどうかを設定できるだけではなく、入札単価比率の調整も可能です。入札単価を調整すると、1日の平均予算内で、入札クリック単価が変化します。

例えば、夜間に広告配信を増やしたい場合は、夜間の入札単価を上げます。すると、夜間の広告表示が増え、逆に昼間は相対的に表示頻度が減少し、メリハリのある広告配信ができるというわけです。 なお、広告のスケジュールに基づく入札単価調整は、「クリック数の最大化」の自動入札戦略を使用するキャンペーンで利用できます。他の入札戦略、例えば「目標コンバージョン単価」や「目標費用対効果」では配信スケジュールの設定はできないため注意が必要です。

参考:Google広告ヘルプ 広告のスケジュール設定について
参考:Google広告ヘルプ 広告のスケジュールを設定する
参考:Google広告ヘルプ 広告のスケジュールに基づく入札単価調整を設定する 

Yahoo!広告 

Yahoo!広告でも、Google広告と同様に、16件まで、15分刻みで曜日・時間帯を限定して配信したり、入札価格調整率を変更したりといったスケジュール設定が可能です。
ただし、自動入札を設定している場合は、曜日・時間帯ごとの入札価格調整率は基本的に適用されません。

参考:Yahoo!広告ヘルプページ 曜日・時間帯ターゲティング 

配信スケジュールの効果的な活用方法 

続いて、配信スケジュールの効果的な活用方法について解説します。業種や取り扱う商品・サービス、広告費を考慮しつつ、自社に合った配信戦略を考えましょう。 

 

 

業務時間内に限定して配信する 

配信スケジュール設定の代表的な活用法として挙げられるのが、「業務時間内に限定しての配信」でしょう。
特に電話での問い合わせが多い場合は、業務時間外に広告配信を行うとかえってマイナスになってしまう場合があります。広告を見たユーザーが問い合わせをしても電話が通じないため、コンバージョンを逃すだけではなく、悪印象を持たれてしまう恐れがあるためです。 このようなケースでは、電話対応ができる業務時間内に限定して広告を配信した方が良いでしょう。 

平日日中に限定して配信する 

BtoB商材など、平日日中に検索行動が活発になる業種では、その時間帯に限定して配信を行うことで効率良くターゲットに情報を届けることが可能です。 逆に土日や夜間に広告を配信すると、ターゲットと異なるtoCユーザーに広告が表示される機会が増え、CPA(コンバージョン単価)が悪化する要因になりえます。
ただし、通勤や在宅の時間帯に仕事に関する情報収集を行うユーザーも存在します。そのため、極端に時間帯を限定し過ぎるとコンバージョンを逃してしまう恐れもありますので、注意が必要です。 

土日・夜間に集中して配信する 

BtoC向けの業種は、BtoBとは逆に土日・夜間に集中して配信するといった活用法が効果的です。
個人的な検索は仕事をしていない土日や夜間に多くなるため、それに従ってコンバージョン数も増える傾向にあります。その時間帯を狙って広告を配信することで、潜在顧客に効率良くアプローチできます。 

タイムセールに集中して配信する 

ECサイトなどでタイムセールを行う場合は、その時間帯に広告表示が増えるよう配信スケジュールを設定すると良いでしょう。 

競合他社が配信を減らす時間帯に集中して配信する 

これまでとの活用法とは発想を逆転させ、あえてユーザーが少ない時間帯に広告配信をするのも一つの戦略です。
例えば、先ほどご紹介した通りBtoB商材の広告配信は平日日中に行った方が効率的です。しかし、同業他社も同じ戦略を取るため、平日日中は競合が多くなり、クリック単価が高くなる場合があります。 あえて競合の少ない時間帯に広告配信をすることで、クリック単価を抑えることが可能です。うまくコンバージョンに結び付けば、CPA改善につながります。 

配信スケジュール設定を行う際の注意点 

配信スケジュール設定を適切に行うことで、費用対効果をぐっと改善することも可能です。しかし、設定方法や戦略を誤ると、貴重なコンバージョンを逃してしまうことにもなりかねません。 それでは、配信スケジュールを設定する際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。以下に詳しく解説します。 

十分なサンプルを蓄積・分析したうえで設定する 

配信スケジュール設定を行う場合は、少なくとも12ヶ月、可能であれば半年程度サンプルを集めましょう。 サンプルが少ないと、分析の精度が低くなるためです。特に時間帯に分けてデータを抽出する場合、よりクリックやコンバージョンのサンプルは少なくなってしまいます。 サンプルが少ないうちに、主観的な推測をするのは危険です。

例えば、「うちの商材はBtoBだから、週末に配信しても意味がないだろう」と、安易に土日にスケジュール配信を止めてしまうと、週末に得られるはずであった貴重なコンバージョンの機会を失ってしまう場合もあります。 必ずサンプルを蓄積したうえで、時間帯ごとの費用対効果を客観的に分析しましょう。 

設定ミスに注意する 

配信スケジュール設定を誤ると、広告配信が適切になされません。例えば、広告のスケジュールを作成すると、指定外の曜日・時間帯には広告が表示されなくなります。 例えば、「平日日中」に配信スケジュールを設定すると、夜間や土日には配信がされなくなってしまいます。
コンバージョンが低い時間帯にも頻度を落としつつ配信をしたい、という場合は、該当する時間帯全てにおいてスケジュール設定をしなければなりません。 スケジュール配信設定を行う際には、マニュアルやヘルプページを良く読み、正しく設定しましょう。心配な場合は、広告代行の会社に依頼するのも一つの手段です。 

極端に配信を限定し過ぎない 

上記の注意点にも関連することですが、いたずらに配信を限定し過ぎるのは好ましくありません。 当然のことながら、検索行動の少ない時間帯にもコンバージョンの機会はあります。配信を縮小するのであればともかく、完全に停止してしまうと、競合の少ない時間帯に発生するコンバージョンを得る機会を失ってしまいます。
以下のような明確な理由がない限り、極端に配信を限定するのは避けた方が良いでしょう。

・広告費の制限が大きい
・営業時間と配信時間を完全にリンクさせたい
・サンプルが豊富にあり、その時間帯は明らかに費用対効果が悪い 

 まとめ 

配信スケジュール設定について、その規定と効果的な配信方法について解説しました。取り扱う商材によって効果的な配信時間は異なりますので、まずはユーザーの行動サンプルを蓄積、分析したうえで配信スケジュール設定の戦略を決めましょう。
しかし、ユーザーの行動は非常に複雑であるため、分析や戦略設定が難しい、と考える方もいらっしゃるかもしれません。 そのような時は、広告配信のプロフェッショナルである代行会社に依頼するのもひとつの手段です。   

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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