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ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業費補助金とは 令和5年の補正予算の中で6,773億円と巨額の予算規模

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11経済産業省令和5年度の補正予算の概要発表しました。物価高対策や賃上げに関するテーマに加えて、成長力の強化高度化を支援し、国内投資を促進するテーマも取り上げられ、その予算規模は2.7兆円に達します

半導体、AI、再生可能エネルギーなど様々なテーマが含まれますが特に5Gに関連する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業先端半導体製造技術の開発」は国内投資を促進するカテゴリーの中で、6,773億円という巨額の予算を有する重要なテーマです

このコラムでは、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の概要具体的な開発テーマ、助成の受け方について説明いたします。 

 

ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発とは? 

第4世代移動通信システム(4G)と比べてより高度な第5世代移動通信システム(5G)は、現在各国で商用サービスが始まっていますが、更に超低遅延や多数同時接続といった機能が強化された5G(以下、「ポスト5G」)は、今後、スマート工場や自動運転といった多様な産業用途への活用が見込まれており、我が国の競争力の核となり得る技術と期待されます。

また、こうした技術には、デジタル社会と脱炭素化の両立に不可欠なものも存在します。

そこで、ポスト5Gに対応した情報通信システム(以下、「ポスト5G情報通信システム」)の中核となる技術を開発することで、ポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化を目的としています。 

具体的には、ポスト5G情報通信システムや当該システムで用いられる半導体を開発すると同時に、ポスト5Gで必要な先端半導体の製造技術の開発に取り組みます。 

 

1.ポスト5G情報通信システムの開発(委託、助成) 

 

ポスト5Gで求められる性能を実現する上で、特に重要なシステム及び当該システムで用いられる半導体やエッジデバイス等の関連技術を開発します。 

2. 先端半導体製造技術の開発(助成、委託) 

パイロットラインの構築等を通じて、国内にない先端性を持つロジック半導体の前工程・後工程製造技術を開発します。(助成) 

先端半導体のシステム設計技術や、製造に必要な実装技術や微細化関連技術等の我が国に優位性のある基盤技術等を開発します。(委託、助成) 

3.先導研究(委託、助成) 

研究開発項目[1]、[2]に関係するものであって、ポスト5Gでは実用化に至らない可能性があるものの、ポスト5Gの後半から5Gの次の通信世代に掛けて有望と考えられる技術課題について、先導的な研究開発に取り組みます。 

それぞれの研究開発内容における具体的な活動は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のホームページを参照ください。 (https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100172.html 

 

令和5年の公募事例 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発」は、前項で紹介をしたそれぞれのテーマに対して不定期に公募が行われています。令和5年に公募されたテーマを以下にまとめました。 

公募期間 

開発テーマ 

開発テーマの詳細 

120日~32 

ポスト5G情報通信システムの開発(助成) 

基地局 

O-RANインテグレーション基盤技術の開発 

O-RAN基地局シェアリング技術の開発 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発(助成)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

619日~718 

ポスト5G情報通信システムの開発(委託) 

計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発 

・量子・スパコンの統合利用技術の開発 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発(委託)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

628日~728 

先端半導体製造技術の開発(助成) 

次世代メモリ技術開発 

・次世代広帯域・低消費電力HBM(広帯域メモリ)の製造技術の開発 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(助成)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

9111011 

ポスト5G情報通信システムの開発(委託) 

計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発 

・超省電力・高密度AI計算基盤技術の開発 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発(委託)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

先端半導体製造技術の開発(助成) 

先端半導体の後工程技術(More than Moore技術)の開発 

・高性能コンピューティング向け実装技術 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(助成)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

9251026 

先端半導体製造技術の開発(委託) 

国際連携による次世代半導体製造技術開発 

・光電融合に係る実装技術および確定遅延コンピューティング基盤技術開発(パッケージ内で複数の回路チップが光で接続された半導体デバイス、および光ディスアグリゲーテッドコンピューティング等の新規アーキテクチャの実現に必要な技術、加えて、ソフトから低遅延化と遅延確定性の向上を可能とする計算基盤技術の開発。) 

Beyond 2nm世代向け半導体技術開発(国際連携による、Beyond 2nm半導体製造および短TAT半導体製造に向けた技術の開発。) 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発」に係る公募について | 公募 | NEDO 

先端半導体製造技術の開発(助成) 

国際連携による次世代半導体製造技術開発 

・確定遅延コンピューティング基盤技術 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発」に係る公募について | 公募 | NEDO 

11101211 

ポスト5G情報通信システムの開発(助成) 

計算可能領域拡大のための計算基盤技術開発 

・競争力ある生成AI基盤モデルの開発(ポスト5Gで求められる性能を実現する上で特に重要なシステムで用いられる計算基盤技術の開発を行います。) 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発(助成)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

11201220 

先端半導体製造技術の開発(委託) 

次世代半導体設計技術開発 

・自動車用高性能コンピュータ向け最先端SoC技術開発(2030年頃の車両搭載に求められる自動車用最先端SoCの設計・開発・実証) 

「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(委託)」に係る公募について | 公募 | NEDO 

出展:経済産業省 ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 公募情報より当社が該当する事例を抜粋し一部編集 

ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 (METI/経済産業省) 

 

なお、公募情報については、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のホームページや(実施者募集(公募) | NEDO)、NEDOの公式のX(旧Twitter)でも更新情報が発信されていますので、是非参考にしてください。 

 

補助金の対象となる事業者と助成の対象となる費用 

前述の各テーマの研究開発に対して、当該研究開発に必要な費用の一部が助成されます。 

助成の対象となる事業者は、それぞれの公募要領の応募要件に明記されており、公募の内容によって異なります。例えば、1120日に行われた「自動車用高性能コンピュータ向け最先端SoC技術開発」の公募では、応募資格となる企業の条件として9項目が挙げられています。(100968667.pdf (nedo.go.jp))要は、開発テーマを実行するための人員を確保し、資金や設備管理機能など、計画を実現できる能力を有していることが求められており、また研究実績も重視されています。具体的な内容については、公募要領をご参照ください。 

 

助成の対象となる費用は以下の通りです。 

大項目 

中項目 

機械装置等費 

土木・建築工事費 

機械装置等製作・購入費 

保守・改造修理費 

労務費 

研究員費 

補助員費 

その他経費 

消耗品費 

旅費 

外注費 

諸経費 

委託費・共同研究費 

委託費・共同研究費 

学術機関等に対する共同研究費 

*研究開発計画に定める事業や競争力ある生成AI基盤モデルの開発については、対象外の項目がある 

出典:ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業費助成金交付規程 
100943683.pdf (nedo.go.jp) 

 

また、具体的に助成される金額は各公募の研究開発計画(20231120001.pdf (meti.go.jp))に、「助成事業として実施する開発テーマについては、助成率(1/2、1/3)を導入し、民間企業に対して自己負担を求める」と記載があります。各テーマ別に予算規模が設定されていますので、具体的な助成金額は基本的にはその範囲内で決まることになります。 

参考までに、1120日に行われた「自動車用高性能コンピュータ向け最先端SoC技術開発」の予算規模は、「提案1件当たりの初回ステージゲート審査までの提案時委託費は、原則として10億円以下とする。」と研究開発計画に記載されています。 

 

まとめ 

このコラムでは、5G情報通信システム基盤強化研究開発事業費補助金の概要や公募事例、また、助成の対象となる費用の内容について説明をしました。専門性の高いテーマですが、関連している事業を展開している事業者様にとっては金額規模の大きい補助金となります。効果的に活用ができれば、大きなメリットが得られるでしょう。 

なお、公募に際して、オンラインでの説明会が開催されるため、概要や提案にあたっての注意点を把握することができます。この機会もご活用ください。 

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士有資格者
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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