女性起業家の支援体制 必見!経済産業省の支援ノウハウ集

  • 著者:今井志津
  • 投稿日:2020年10月04日

女性で起業を希望する人(起業希望者)や起業家は、増加傾向にあります。また、副業での起業希望者の割合も上昇しています。

経済産業省では、平成28年度より女性活躍推進施策の1つとして、女性の起業支援体制を整備しています。働き方の選択肢としての「起業」の普及と、女性起業家支援策の拡充・向上を目指し、女性起業家等支援ネットワークを形成。

過去3年間の取り組み・事例から得られた実績に基づき、『女性起業家支援ノウハウ集』(PDF形式:8,825KB)にまとめています。


(出所:経済産業省)

女性起業支援・キャリア支援にたずさわる方の、課題解決に活用できるようです。
早速、ご紹介していきます。

 

1.女性起業フェーズ

女性起業家を支援する過程においては、「起業準備段階」よりももっと前の「企業を決意・準備し始める前の段階」から、起業間もない起業家(5年程度)までを、支援対象の「起業フェーズ」と捉えています。

【フェーズ0】
起業は私にもできるものか。
まずは情報集めからスタートし、一歩踏み出す。

【フェーズ1】
起業してみたいという想いがあるけど、何からどう始めたらよいか知りたい。

【フェーズ2】
「企業に向けて一歩ずつ準備」
まずはいろいろ学びたい。必要な支援・環境を整えたい。

事業プランをつくってみる。起業に向けて準備をしたい。

【フェーズ3】
「わたしらしく事業をしていく」
起業から1年未満 スタートアップ

起業から3年から5年


(出所:経済産業省)

 

2.女性起業家支援の課題と連携支援体制

女性特有の起業に関する課題は、【フェーズ0・1】に多く存在しています。しかし、従来の支援は、【フェーズ2】以降に集中していました。
そこで、地域ネットワークを通じて、【フェーズ0・1】の体制強化をおこない、あわせて情報収集機会の提供や、起業準備を希望する女性に対しては多様なニーズ・課題に応じた支援をしています。


(出所:経済産業省)

 

3.女性起業家支援の特徴と重要性

1)ライフイベントと働き方の自由度

近年、仕事と育児を両立できる働き方が広がっています。しかし、働く女性にとって、ライフイベントとの両立が課題に。そこで、働き方の選択肢の1つとして、「起業」は有効な手段になっています。
女性は、結婚・出産・子育てを機に「働き方の自由度」が下がるケースが多く、子どもの成長とともに自由度は回復するものの、家族の介護等で再び自由度が下がるケースもあります。

 

2)働き方の選択肢としての起業

女性はライフイベントにより、働き方の自由度が大きく変わるため、「起業」が働き方の選択肢になります。
起業は、家族の都合にあわせて働くことが可能になったり、自分の好きなことが仕事にできて、働き方も自分で決められるため、仕事と家庭の両立がしやすくなります。

 

3)女性起業の意義

女性の起業は、スタート時期は事業規模が小さくても、自らの経験を踏まえて課題を解決する「新たな事業」を生みだしたり、独自の目線で「新たな価値」を創りだす特徴があります。
それにより、地域や社会問題を解決したり、地域資源などを活用した「新たな商品・サービス」を生みだすなど、地域や経済の活性化につながります。

 

4)女性起業家支援の特徴と重要性

一方で、起業を希望する女性は多いとはいえません。
また、起業希望者が起業準備に着手しない理由として、「自分のやりたいことをどう事業化したらいいかわからない」と回答する女性が、男性にくらべ2倍以上おり、女性は「起業」が選択肢にない可能性があります。

さらに、「起業時の課題」として、「経営に関する知識・ノウハウ不足」や「事業に必要な専門知識・ノウハウ不足」があげられます。理由は、就業経験年数の短さにより、経営や事業に関する知識や経験を得る機会が少なく、それらの助言者に出会う機会が乏しいためです。
加えて、「家事・育児・介護との両立」もあげられます。

こういった女性の背景にある様々な事情等の特徴をふまえて、支援を行うことが重要です。

 

4.まとめ

この先の具体的な支援方法が、『女性起業家支援ノウハウ集』(PDF形式:8,825KB)に掲載されています。
ご興味を持たれたかたは、ぜひ続きを読んでみてくださいね。

また、経済産業省のホームページはこちら

周囲でも、子育て中の女性が自由度の高い働き方を求めて、起業も視野にいれている話を聞きます。
女性が子育てしながら働ける環境をつくることが、少子化対策にもつながるとおもいます。このような支援がより一層広がるといいですね。