最適化されたターゲティングとは?仕組みなどをわかりやすく解説

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既存のターゲティングで思うような成果が出ていない場合、「最適化されたターゲティング」という機能を使用すると、CV数(コンバージョン数)を増加させる効果が期待できます。
オーディエンス拡張をしても成果が出なかった場合などは試してみると良いでしょう。

この記事では、「最適化されたターゲティングとは?」という疑問を解消するために、
仕組みや既存のターゲティングとの違い、メリデメ、向いている商材・検討タイミングなどを解説します。

最適化されたターゲティングの概要

最適化されたターゲティングとは、CV(コンバージョン)の獲得に繋がりやすい新規ユーザーに自動的にリーチ(配信)を広げるGoogle広告の機能です。
これまで取り逃がしていたターゲット層にもアプローチすることで、CVに繋がる可能性を高められます。オーディエンス拡張でも自動的にリーチを広げることは可能です。

しかし、リーチを広げてもCVR(コンバージョン率)がアップするとは限りません。
CVに繋がる可能性が高いユーザーに広告を表示できることが大きな特徴です。

また、対応してるキャンペーンタイプが以下の3つに決まっています。

・ディスプレイ キャンペーン
・ファインド キャンペーン
・「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」の目標を使用している動画キャンペーン

最適化されたターゲティングの仕組み

CVに繋がったユーザーが実際に使用したキーワードなど、リアルタイムのCVデータに基づいて瞬時にプロファイルを作成し、手動で設定していたセグメントの枠外にもリーチの範囲を拡大する仕組みになっています。

ターゲティング範囲を最適化することで、CVに繋がる可能性が高いユーザー層に広告を配信できることが特徴です。
ユーザーごとのプロファイルに基づいてリーチを拡張でき、効果的に広告を配信できます。

既存のターゲティングとの違い

ターゲティングを自動化する機能として、Google広告には「オーディエンス拡張」が既に存在します。
オーディエンス拡張とはどういった点が異なるのでしょうか?ここでは、既存のターゲティングとの違いを解説します。

オーディエンス拡張(ターゲットの拡張)との違い

Googleが自動で行なっていることですので、正確なことは言えませんが、最適化されたターゲティングは、オーディエンス拡張よりもターゲティングの範囲が広いと考えていただければ差し支えないかと思います。

オーディエンス拡張では、ユーザーの属性や関心、行動パターンなどのデータに基づいてリーチの範囲を広げるのに対して、実際にCVに至ったCVデータを使用することが特徴です。

コンテンツターゲティングとの違い

コンテンツターゲティング(コンテンツキーワードターゲティング)は広告の「配信面」を対象とし、広告を掲載するメディアを絞り込みます。
一方、ターゲティングの最適化は、CVに繋がりやすい「人」にリーチを拡張させるためのものです。
コンテンツターゲティングは「配信面」、ターゲティングの最適化は「人」を対象とする点が異なります。

リターゲティングとの違い

リターゲティングとは、以前に広告主のWebサイトにアクセスしたことのあるユーザーを対象に、再び広告を表示させる手法です。
一方、最適化されたターゲティングは、CVの獲得に繋がりやすい新規ユーザーに自動的にリーチを拡張させます。
リターゲティングの対象は過去に訪問したことのあるユーザーに限定されますが、最適化されたターゲティングは広い意味での新規ユーザーを対象とする点が異なります。

最適化されたターゲティングの設定方法

Google広告の管理画面から対象とするキャンペーンを選択し、適用したい広告グループを選び「設定」をクリックします。
その後、[広告グループのターゲット設定を編集]をクリック。
[設定] で [最適化されたターゲティング] セクションを展開し、表示された項目にチェックを入れて「保存」をクリックすると完了です。

新しいキャンペーンの場合、50件以上のコンバージョンを獲得するか2週間以上経過すると、しっかりと機械学習が回るようになると言われています。
掲載結果を確認するには、管理画面のメニューから「オーディエンス」を選んで統計情報の表を表示させます。

最適化されたターゲティングのメリット・デメリット

CVRを高められる可能性がある反面、意図しないユーザーにも広告を配信してしまうなどのデメリットも存在します。
ここでは、最適化されたターゲティングのメリット・デメリットを解説します。

メリット

手動で設定していなかったセグメントにも広告を配信できることがメリットです。
これまで想定をしていなかったセグメントにもリーチを拡張でき、機会損失を抑えられることで、費用対効果の最大化に繋がる可能性があります。

また、CVに繋がる可能性の高い新規ユーザーに訴求できることも大きなメリットです。
リアルタイムのCVデータに基づいてリーチが拡張するため、成果に繋がる可能性が高まります。

デメリット

ターゲティングを最適にすると広告の配信先を最適化できる反面、どのようなセグメントに配信できたのかがわかりません。
したがって掲載結果を詳細に分析できず、PDCAサイクルを上手く回せなくなることがあるでしょう。

また、初期設定ではデフォルトでオンになっており、気づかずにそのままにしておくと、意図しないユーザー層にも広告が配信されてしまいます。
リターゲティングをする際などはオフにしておくことが必要です。

最適化されたターゲティングに向いている商材

あらゆる商材に使用できますが、ここでは、コスメや健康食品、学習教材を例に挙げてCVRのアップに繋がる理由を明らかにします。

コスメ

コスメは年齢や肌質などターゲット層を細かく設定するのが一般的です。
しかし、ターゲット層を絞りすぎると、想定していなかったセグメントに訴求できなくなります。
ターゲティングを最適化することで、想定していなかったセグメントにも訴求できます。

健康食品

健康食品は健康に関心のある人が興味を持つ商材であり、リーチを拡張することでCVRを高められる可能性があります。
例えば、健康のためにジョギングを日課にしている人など、手動で設定したセグメントの枠外の人にも訴求できます。

学習教材

学習教材もターゲット層は限定されますが、ターゲティングを最適化することでリーチを拡張できます。
例えば、タブレットで使用する学習教材だと、タブレットの商品名で検索したユーザーなど、想定もしていなかったユーザーに訴求できる可能性があります。

 

まとめ

最適化されたターゲティングとは、リアルタイムのCVデータに基づいてリーチを拡張できるGoogle広告の機能です。
オーディエンス拡張の機能を最適化しており、CVRを高められる可能性があります。

CVの可能性が高い新規ユーザーにリーチしたい時や、セグメントを超えて新しいユーザーを獲得したい時などに使用することをおすすめします。
最適化されたターゲティングを活用して、CVR改善に繋げてください。

参考:
https://support.google.com/google-ads/answer/10538014?hl=ja

https://support.google.com/google-ads/answer/10537509?hl=ja#zippy=

 

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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