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採用に結びつく求人原稿のポイント!記載すべき情報とは?

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人材採用において、求職者に自社の採用情報を知ってもらうための重要なツールとなるのが求人原稿です。求人原稿の役割は、採用ターゲットとなる人材に企業の魅力を伝え、自分がそこで活躍できるイメージをもたせることです。そして、最終的に応募をしてもらうことがゴールとなります。

しかし、原稿を作成して求人の掲出をしたにも関わらず、「応募がこない」「期待する人材が集まらない」という声も少なくありません。実は、採用に繋がらない求人原稿にはいくつか特徴があります。

 

・企業側の伝えたい情報をあれもこれもと詰め込み過ぎてしまっている。

・情報を羅列しているだけ、内容が薄く分かりづらい。

 

このような求人原稿では、訴求内容がぼやけ、求職者の興味を引くことが難しくなります。

では、どのような情報を盛り込めば、採用に結び付く求人原稿となるのでしょうか。この記事では、求人原稿を作成するにあたって押さえておきたいポイントをご紹介していきます。

 

1.求人原稿を作成するための順備

情報を整理して方向性を決定する

求人原稿はいわば、人を採用するための広告です。商品やサービスの広告と同様に、「誰に」「何を」「どのように」伝えるかが重要になります。訴求力の高い求人原稿を作成するには、事前に企画をしっかり練る必要があります。必要な情報を整理して、求人原稿の方向性を定めていきます。

採用ターゲットの設定

まず、はじめに行ってほしいことは、採用ターゲットの設定です。どういった人物にこの原稿を読んで欲しいかを明確にすることで、情報の取捨選択ができ、「ターゲットに向けた文章」が書きやすくなります。経験やスキル、年齢・性別・性格・志向など、求める人物像について具体的に想定してみてください。入社後にどのような活躍をしてほしいかが明確であると、より具体的な人物像を描くことができます。

 

具体性に欠ける例

20代・営業経験1年以上・明るい性格

 

具体的な例

20代後半の男性。法人営業の経験があり、入社後すぐに既存顧客の引継ぎと、新規顧客開拓ができる人物。同じ業界での営業経験であれば尚良い。半年で営業実績を作れるように所属長が支援するので、その後は新卒社員の指導にあたってほしい。将来的にはチーム管理を任せたいため、マネジメントができるポテンシャルと、本人にも上昇志向があることを求める。

 

上記ターゲットへ向けて求人原稿を作成するとすれば、短期間での成長が望め、管理職も目指せる環境であることをメリットとして挙げることができます。たとえ社内に未経験向けの研修や女性の働きやすい制度が充実していたとしても、原稿に打ち出す優先順位としては低い情報となります。

このように、ターゲットが明確であれば、求人原稿に載せるべき情報の道筋が見えてくるのです。

自社の強み・魅力を洗い出す

自社のことを知ってもらうためには、どのような会社であるかを求人原稿に記載する必要があります。事業内容が分かることはもちろんですが、それだけではターゲットの興味を引くことは難しいです。自社の強みや、他社にはない魅力を掘り下げて考えてみてください。例として、下記のような観点があります。

 

事業

業績、業界シェア、将来性、独自性、ブランド力、技術力、顧客基盤、歴史 等

 

待遇・職務

給与水準、評価制度、キャリアパス、裁量、マネジメント規模、教育訓練制度 等

 

環境

スタッフの年齢層、男女比率、離職率、平均勤続年数、オフィス環境 等

 

ワークライフバランス

休日数、有給取得率、テレワーク制度、育児介護休暇、時短制度 等

 

様々な視点から掘り下げると、いくつか強み・魅力があげられると思います。ですが、大切なことは先ほど設定した採用ターゲットにマッチするものピックアップしていくことです。どの情報がターゲットにとって魅力的か、優先順位をつけてみてください。

 

これで、求人原稿の「誰に」「何を」伝えるかの方向性が決まりました。次に、求人原稿を「どのように」作成すればよいのかをご紹介していきます。

 

2. 求人原稿を作成する

キャッチコピー・職種名

求人原稿の中で、求職者がまず目にするのが、原稿のトップに表示されるキャッチコピーと職種名です。

キャッチコピーには、自社の強みや魅力の中で、最もターゲットに訴求したい情報を盛り込みます。書き方は、凝った表現をする必要はありません。オリジナリティを出そうとしすぎると、かえって分かりにくい表現になってしまいがちです。魅力が伝わるストレートな文言で作成してみてください。

職種名は、詳しく分かりやすい表記にします。例えば、営業職といっても、法人営業・個人営業・ルート営業・技術営業など種類は様々です。どういった仕事なのかが一目見て分かるように表記してください。

仕事内容

ターゲットが自分の働いている姿を具体的にイメージできるよう、詳細な仕事内容を記載していきます。いつ・どこで・だれと・どのような業務をどれくらいの頻度で行うのか、できるだけ分かりやすく表記します。一日の流れを追って記載すると、働くイメージが持ちやすくなります。

原則、求人原稿には求める年齢・性別は記載することはできませんが、スタッフの年齢層など事実に基づいた職場環境の記載は可能です。「平均年齢29.4歳の職場」「女性社員が活躍中」というように、ターゲットに合った情報を盛り込むことで、自分が活躍するイメージを膨らませることができます。

また、すぐに任せたい仕事だけでなく、将来的に携わってほしい業務があれば、記載することでキャリアプランを描きやすくなります。

応募資格

はじめに設定した求める人物像をもとに、応募資格に情報を落とし込んでいきます。ポイントとしては、求職者側の視点に立ち、応募をするにはどのような経験やスキルが必要なのかがはっきり分かるよう、具体的な表記をすることです。

ここで必須条件を厳しくしてしまうと、応募のハードルが上がってしまいます。「自分でもできそうだ」と応募に踏み切ってもらうことが大切ですので、絶対にゆずれない条件以外は、歓迎条件や求める人物像として記載することをおすすめします。

募集要項

募集要項の欄では、勤務時間・給与・休日といった労働条件を記載していきます。求職者にとって生活に直結する大切な部分ですので、正確な情報が求められます。月の残業時間や転勤の可能性ありといった、ネガティブな要素を含む情報も記載をしてください。こんなはずではなかった、という採用後のミスマッチを防ぐためです。その分、自社の強みや魅力となる情報をしっかりと強調していきます。賞与を含めた年収例、有給取得率、マイカー通勤も可など、具体例や数字を交えて記載することで働くイメージがしやすくなります。

職場の雰囲気

ここまでの内容だけでも求人原稿としては完成させられますが、さらに応募を後押しする情報として、社員の声や写真の活用をおすすめします。

新しい環境に飛び込もうとするとき、求職者にとって職場の人間関係や雰囲気は確認しておきたいポイントです。社員インタビューやメッセージ、一緒に働く仲間の写真があることで安心感につながります。現場のリアルな様子が伝わるように、社員に協力を仰いでみてください。

 

3.まとめ

この記事では、効果的な求人原稿を作成するためのポイントについて、順を追って解説してきました。

求人原稿を掲出する方法によっては、記載できる情報量が制限される場合もありますが、やはり一番大切なことは「誰に何をどのように」伝えるかという方向性を持つことです。原稿文作りに苦手意識がある方も、企画の段階でしっかりとターゲット設定がなされていれば、求人原稿に記載する内容は自然とまとまってきます。自社の強みや魅力については、採用担当者だけでなく、経営陣や現場社員にヒアリングしてみることもおすすめです。新たな強みや魅力を発見できることもあります。

自社の採用成功率を高めるためにも、ポイントを押さえた求人原稿作成をしてみてください。

   

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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