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目標がtodoや意気込みになっていないか。目標を追う過程で欲しいものは手に入るのか考える

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僕の今年の目標と、「目標がto doになっていないか」というお話です。

アクセルの社内では目標設定に対して並々ならぬ精度を求められます。
チームミーティングでも
「todoと報告なら集まる必要ないのでチャットしてください」
と言います。

また、to doな目標が書いてあると、
「これってto doだよね!」
って言います。また、目標を見て
「この目標を追う過程で得たい副産物は何?」
って言うことも多いです。

「目標が決まらない。何がしたいかわからないんです」

って言われると

「目標達成自体に意味はないので欲しいものを書くものじゃないよー」

って言います。

「目標とは追う過程で得られる副産物に価値があり、副産物を手にいれるために進むべき方向と努力する基準を設けるためにあるもの」

と考えます。

年収1,000万円という目標に対して達成できてもできなくてもそれ自体に意味はない。

1,000万円達成したけど仲間がおらずストレスで太ってしまいやりがいがない状態なのか、
1,000万円達成していないけど、仲間に恵まれ、美容に対してしっかりと向き合い、会社を好きでいられているのか。

また、できる限り他人を幸せに貢献する目標であると実現確率や幸福度が上がります。

例えば、経営者である僕が年収〇〇円と設定をするのか、社員100人の会社と設定するのか、1万人の働く時間の幸せに貢献する、と設定するか

1.年収〇〇円の場合
手段は不動産などの資産運用や補助金バブルのような一過性、心を鍛えなくても実現可能です。
僕は副産物として他人の幸福に関わりたいし仲間と何かをするのが好きですが、僕の年収アップのために頑張ってくれる人はあまりいません。

2.社員100人の会社
一段階レベルが上がりました。社員一人の粗利を1,000万円と設定すると10億円の粗利が出ている状態になります。普通の経営者は黒字であることを確認しながら社員を増やしていくので、固定費があまりかからないコンサル会社であれば100人いて社員がちゃんと成長していれば粗利10億円くらいはいくことが想像つきます。

そして、年収ではなく社員や経常利益を目標にすることで目標が良くなります。

ただ、そこに理念や価値観がありません。
数字の世界で戦ったら大に勝てませんのであまり共感されません。

3.1万人の働く時間の幸せに貢献する
僕は
「プライベートの幸せはスマホで飛躍的に高まった。便利を追求しても働いてる時間の幸せは上がらない。ここからは働く時間を幸せにしなければいけない」
という想いを持って動いています。

これには多くの人が共感してくれます。

言動が一致していれば社員も味方になってくれる確率が高いです。
エクスターナルマーケティング・インターナルマーケティング・インタラクティブマーケティングが全て満たされる目標設定です。

ただ、「働く時間を楽しく」みたいな理念を掲げている会社は腐るほどありますが、それらの会社の理念は文字通り腐って発酵してるケースも多いです。

そういう会社は経営陣とそこで働く人たちの言動が一致していないです。
多く稼がせたいためにこういった理念を掲げているとそうなります。

「働く時間を楽しく」を理念に掲げるなら株主は業績に対して口を出してはいけなくなります。

「楽しく働いていないよね!!」
って叱らなくてはいけません。

当社は実際に、
「個人売上やスキルを追うよりも価値観の方が大事」
って言う教育をしています。

価値観通りに動いていれば全体売上が上がるように設計されているからです。

ちょっと話がそれましたね^^;

・todoや意気込みにならないように
・高い目標
・他人に貢献できる目標
・追う過程で欲しいものが手に入る目標です。

また

目標 ー 現状 = 課題 = 伸び代 = ワクワク

ですので、目標が低い時点で伸び代もワクワクも生まれません。
パラダイムシフトも起こりません。

また、目標は設定時に達成方法がわからないから良いんです。

達成できない目標を目の前に初めて使ったことがない脳の部分が動き始めます。

私はまだ若い頃一人で働いていた時に友人と
「年収1億円について考える定期ミーティング」
を行っていました。

目標の是非はともかく、達成の仕方がわからない高い目標を掲げる時にその時使っていない脳をフル稼働させてる時間はとても有意義でした。社員を雇うという気持ちになれたのもその頃のミーティングが活きているかもしれません。

その後、社員10名の時に
「1万人の働く時間の幸福に貢献する」
と設定しました。

その後社員の何人かが中小企業診断士試験の勉強を始めたのですが、きっとそこは繋がりがあると思っています。

決して、僕の理念に共感したから試験勉強を始めたわけではありません。

僕がその目標に引っ張られた努力・行動をしてる過程で社員のこたちに与える影響力や言語化力、説得力、そしてそれによって社員メンバーの成長が促され、会社の高い目標に対して自己肯定感も高まり

「自分も高い目標を掲げたい」

と言った動機づけが促されたから。

要は、他者への貢献意欲に溢れた高い目標設定をし、それを追いかける副産物として社員メンバーの成長と幸福が促進されていくような目標を経営者はすることが経営者にとって重要ということかと思います。

 

そして、今年1年間のかなえなくてはいけない目標はいっぱいあるんですが、
・立ち上げた老人ホームの黒字化と高いエンゲージメント
・社労士法人の成功
・売上130%アップ
・社員研修事業の立ち上げ
・介護コンサル事業のメニュー化と受注
・新しい顧問メニュー化と受注
・営業体制の確立

など。

これらを列挙しただけではクリティカルな目標設定になりません。

なぜならこれらの目標は僕が達成しても意味がないし自分の力で達成させたらその先にある1万人の働く時間の幸福に届きません。自分の時間には限界があるからです。

僕の場合、これを僕の力じゃなくて社員たちの頑張りの促しで達成できるようにすることで短期的成功確率と長期的目標に向かっていくし、そういう目標こそが美しい目標だと思います。

上記目標をSNSで発信して、全部達成できました!!!って言っても
僕一人が褒められるだけです。

じゃあ上記目標を社員の成長によって叶うようにバランスよく作るとどうなるのか。

”新規プロジェクトを僕と一緒に成功に導くことができるプロフェッショナル人材を3人以上育てる”

が今年の僕の目標になります。

要は、上記のやるべきことを僕一人が死にそうな顔をして走り回って実現したとしても、それは達成とは言えないです。

この新規プロジェクトを通じて人材を育てて成功させることに意義があるんです。

目標達成に必要なtodoがガラッと変わっていきます。

目標を達成させるためにやるべきことがtodoですので目標が変わればtodoが変わります。目標設定の言語化一つで自分や周りの人の人生が変わります。

目標が高い経営者の側にいることで周りの社員も成長します。

このクリティカルな目標設定にこだわることが大切だと考えています。

この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

Webマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWebコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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