サービスへのシフトで売上向上!小売における高付加価値化とは

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「モノからサービスへ」
味噌などの調味料や豚肉などの食品、日本茶、洋服、介護ベッド…など、モノ(商品)を販売するのが小売業。
基本的には、商品を仕入れて、お客様に販売します。
したがって、同じような商品であれば、競合他社と差別化することがむずかしい業種です。
このときに、中小企業においては、低価格競争になってしまうと売上が下がり、会社を存続させることが厳しくなってしまいます。
低価格競争にならないためには、商品に何かをプラスして、価値をあげていく必要があります(高付加価値化)。
高付加価値化することができれば、高い価格での販売ができるため、売上を増加させることが可能です。
付加するものの1つに、サービスがあります。
特に、近年では、お客様も付加的なサービスを期待している傾向があります。
そこで、サービスのほかにも、高付加価値化をはかるための方法にはどのようなものがあるのか、ご紹介したいとおもいます。

1.形態の変換

パン屋さんや洋菓子店など、商品を加工し、形態を変化させる小売店の取組みです。製造小売業ともよばれます。
他にも、商品のアレンジメントや、ブレンドなども該当します。
付加価値は、①作り手のこだわりが生かせること、②作り手の顔が見える安心感があること、などがあります。

具体例としては、
■味噌を製造して、隣接する直営店で販売する
■花屋で、見栄えするフラワーアレンジメントを提供する

2.商品のコーディネート

商品はそのままで、商品の組み合わせをコーディネートして提供する小売店の取組みです。
また、商品の種類が多く、自分に合うものを選べないときに、厳選してもらうことも含まれます。セレクトショップや高齢者の買物サポートなどがあります。
付加価値は、①コア商品に関連する品揃えがふえること、②プロの目で厳選し商品を提供できること、などがあります。

具体例としては、
■革製品を扱う小売店が、革のメンテナンス用品をパッケージ販売する
■セレクトショップで、以前購入した洋服にあわせたバッグの提案をする

3.サービスの提供

商品に加えて、目に見えない価値=「サービス」を提供する小売店の取組みです。個別宅配や点検、修理などがあります。
付加価値は、「サービス」そのものです。

具体例としては、
■革製品を扱う小売店が、商品購入後にメンテナンスサービスを提供する
■介護用ベッド販売店が、購入客に対して介護用品の宅配サービスを提供する

4.情報の発信

お客様が気づいていない欲求に対して、事前に情報発信にて提案し、お客様をリードする小売店の取組みです。
付加価値は、「情報」そのものです。

具体例としては、
■洋菓子店が、記念日や誕生日にあわせて花束とケーキのギフト写真をタイムリーに配信する
■食品小売店が、自社商品を使ったレシピをホームページで配信する

5.学び・体験の提供

消費者のニーズは「モノ」から「コト」へと変化しており、「学び」や「経験」を提供する小売店の取組みです。
付加価値は、「学び・体験」そのものです。

具体例としては、
■日本茶販売店が、おいしいお茶の淹れ方教室を開催する(学び)
■酒販店が、酒蔵の見学ツアーを開催する(体験)

6.まとめ

以上の取組みをすることで、次のような効果もあります。
・お客様がリピーターになる
・お客様のニーズを収集できる
・他店と協力して相乗効果を生みだせる
・アフターサービスで顧客満足度を向上できる
継続的な売上につながる
口コミを誘発できる

中小企業は、いかに低価格競争に巻き込まれないかを考えることが大切です。他社と差別化して、高付加価値なモノを高価格で販売し、売上・利益をあげていきます。
小売業に限らず活用できるので、参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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