web集客・売上拡大支援ならアクセルパートナーズ

  • お問合せはこちら

ブログ

【中小製造業】最低限知っておきたい基礎知識(その3)設計・調達・作業

  • 2020年09月30日
  • 著者今井志津

「最低限知っておきたい基礎知識」シリーズも最終回となりました。

生産活動は、設計・調達・作業の3つから構成されています。
要求されるQ(品質)C(原価)D(納期)を達成するためには、設計・調達・作業のどの機能に問題があるのか、ギャップを把握してうめていくことが必要です。

QCDは生産の1次管理といわれるのに対して、設計・調達・作業は生産の2次管理といいます。

3回目は、設計・調達・作業の視点で、QCDを達成する方法についてみていきます。

 

1.設計での取組み

【Q(品質)】

[用語]デザインレビュー(DB
どんなに優れたデザインを設計しても、組立てづらかったり、店頭に陳列しにくい形であったりすると、市場から評価される製品にならない。
それを防ぐために、設計段階から、製造部門や販売部門など設計以外の人から広く意見を収集して、設計に取り込む。

[用語]コンカレントエンジニアリング(CE
製品開発をする際に、開発設計・試作・生産などの各部門の担当者が、開発の初期段階から情報を共有して、問題点を明確にしながら業務をすすめる。

DBの実施CEにより、設計段階から品質を作りこみ、品質の向上をはかります。

 

【C(原価)】

➡製品間の部品を共通化して、部品の点数を削減した設計をすることにより、在庫の削減をします。

 

【D(納期)】

CEで情報を共有化して、設計・生産技術・製造などが並列に業務を行うことにより、開発リードタイム(開発期間)を短縮して、短納期につなげます。

 

2.調達での取組み

【Q(品質)】

➡外注先を選ぶときに、コスト以外にも品質を重視することで、調達部品の品質を向上させます。
外注先に品質管理指導をおこなうことにより、調達部品の品質向上をはかります。

 

【C(原価)】

[用語]在庫のABC管理
在庫管理を効率化するために、在庫品目を累計金額・量の大きい順にならべて、大きい方からA・B・Cに分類。Aを重点的に管理する。

➡在庫のABC管理と、それにあう発注方式(定期発注・定量発注)を取り入れることで、材料や部品などの在庫を最適に保ち、コストをおさえます。

 

【D(納期)】

➡外注先と、生産計画や進捗に関する情報を共有して管理をおこなうことで、調達における納期遅れをなくします。

 

3.作業での取組み

【Q(品質)】

➡マニュアルなどを作成して、作業者間の作業の違いをなくすことで、品質のバラツキをふせぎます。

 

【C(原価)】

[用語]ラインバランシング
生産ラインの作業ステーションごとに割り付ける作業量を均等化する。たとえば、2工程のラインがあり、各ラインの所要時間が30秒と50秒かかる場合、作業量を均一化して2工程の時間差を小さくする。

➡ラインバランシングで各工程の作業時間の差をなくし、品物をスムーズに流すことで、仕掛品在庫を削減します

 

【D(納期)】

➡ラインバランシングをおこない、作業が滞っているボトルネック工程の作業の負荷を平均化して、生産を始めてから完了するまでの生産リードタイムを短縮し、短納期化します。

[用語]IE(生産工学)
生産性の高い作業者の行動を分析して、その行動特性を洗い出し、全体の生産活動を改善する。方法研究で標準作業を、作業測定で標準時間を決める。

➡IEにより、作業者の作業改善をおこない、生産性を向上させることで、納期短縮をはかります。

 

[用語]外段取り
生産工程において、次の作業にとりかかるための準備作業のことを段取替えという。機械(ライン)を止めずに段取替えをすることを外段取りという。

➡段取りの効率化や外段取り化をすることで、段取り時間の短縮をはかり、短納期化します。

 

4.まとめ

いかがでしたか。

生産現場では、
人・設備・材料(3M)」をインプットし、
設計・調達・作業」で生産をおこない、
QCD」を満たすアウトプットをして、
生産活動をしていることが理解できました。

専門用語も多いため、最初は理解することがすこし難しいかもしれません。
ただ、生産現場における改善活動などは、製造業以外においても活用できるものがたくさんあります。

これを機会に、製造業以外の方も、製造業の手法を参考にして、自社の業務に活用してみてくださいね。
生産性の向上や、売上・利益の向上につながる可能性があります。