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【中小製造業】最低限知っておきたい基礎知識(その2)QCD

  • 2020年09月27日
  • 著者今井志津

前回にひきつづき、「最低限知っておきたい基礎知識」をご紹介します。

生産戦略を実行するためには、着眼点があります。
その一つが、生産の1次管理といわれる「QCD」の視点。

Quality(品質)
Cost(原価)
Delivery(納期)
の頭文字をとったものです。
「よいもの(Q)」を「安く(C)」「早く(D)」提供して、売上や利益を向上させます。

そのために、顧客の要望やニーズにあったQCDを改善して、短期的な課題を解決することが大切。
2回目はQCDについてみていきましょう。

 

1.Quality(品質)

お客様が望んでいる品質を満たせなければ、製品を買ってもらえません。
お客様に満足してもらう品質は、3つに分類できます。

①当たり前の品質

満たされて当然の基本的な品質のこと。
満たされなければ、強い不満を持つ。

たとえば、扇風機を買ったら、羽根が回らない。当然不満を感じますね。

 

②一元的品質

満たされないと不満を感じ、満たされると満足する品質のこと。

たとえば、扇風機の羽根の音がうるさい。夜寝るときに、羽根の音がうるさくて眠れないと不満を感じます。

 

③魅力的品質

なくても不満はないが、満たされると非常に高い満足感が得られる品質のこと。

たとえば、羽根のない扇風機。発売されたときには感動しましたし、小さな子供のいるご家庭では安心感につながりますね。

 

このように、品質とは、“お客様に満足してもらう”という視点で考えるところがポイントです。

その他にも、会社全体でトップダウンにより品質向上に取り組む「TQM(総合的品質経営)」という経営手法や、「ISO9000シリーズの取得」という品質管理への取り組みなど、様々な取り組みがあります。

 

2.Cost(原価)

お客様のコストダウン要求に応えながら、利益をだすためには、社内においてコストダウンするための手法が必要です。
コストダウンに取り組むときには、「原価低減」と「在庫管理」の視点から考えます。

①原価低減

◆原材料費の削減
“原材料に対する完成品の数量”を意味する歩留まりの改善や、不良品の削減をすることで、原材料費を削減できます。

◆工数削減
生産開始から納品までの生産リードタイムを短縮することで、工数(仕事を1人の作業者で遂行するのに要する時間)を削減できます。

※なお、コストダウンは「設計・調達・作業」の視点で整理するとわかりやすいです。(「設計・調達・作業」は次回の(その3)で解説。)

 

②在庫管理

在庫をもつことは、必ずしも「悪」ではありません。

◆在庫をもつメリット
品切れを防ぐことができる
短納期を実現できる
発注費用をおさえることができる

◆在庫をもつデメリット
キャッシュフローが悪化する
売れ残るリスクがある
保管するための費用がかかる

メリットとデメリットを理解して、最適な在庫をもつことが大切です。
適切な在庫管理により、保管費用の削減や、売れ残りを防いでコスト削減ができます。

 

3.Delivery(納期)

お客様へ約束通りの納期で、製品をお届けすることにより満足度をあげることができます。
納期を守るためには、工程管理が重要になり、「生産計画」と「生産統制」という視点で考えます。

①生産計画

工程管理をおこなうためには、生産計画の策定が必要になります。

≪要素別計画≫
1)手順計画…工程・作業順序・作業時間・使用機械を計画する
2)工数計画…工程や作業に、必要な工数を割りあてる
3)負荷計画…工程や作業者の、仕事の負荷や余力を調整する

≪期間別計画≫
1)大日程計画…半年~1年くらい。工場全体の生産数量や金額を計画する。
2)中日程計画…1~3ヵ月くらい。生産数量・人員・設備などを計画する。
3)小日程計画…日単位。時間単位の詳細な作業計画を策定する。

このように、生産計画を正しく策定することで、残業削減手待ち時間の抑制生産の効率化を図り、短納期への対応が可能になります。

 

②生産統制

生産計画を計画通りに実行するためには、日々管理することが重要になります。

1)進捗管理…作業が計画通りにおこなわれているか管理する。遅れている場合は調整が必要。
2)現品管理…製品や仕掛品が実際にどこにあるか、数量も正確に把握する。
3)余力管理…余力や不足を把握して、遅れや緊急の生産に対応する。

これらの管理は、納期直前ではなく、もっと早い段階でおこなうことにより、短納期化につながります。

 

4.まとめ

QCDは、どれか一つをおこなうのではなく、それぞれのバランスがとれていることが大切なようですね。

製造業においては、短納期化小ロット化多品種少量化など、お客様よりさまざまな要求があります。
それらに対応するために、QCDの視点をもって自社の問題点を解決し、顧客満足度を向上させることが重要なことがわかりました。
自社の利益向上につなげていきたいですね。

次回は、「設計・調達・作業」についてご紹介します。