地方の運用型広告AI・機械学習の現状について(2020年)

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1.現状の機械学習について

最終的には全部広告を自動最適する未来を目指しているとは思いますが、今特に活躍が目立つ領域としては ・キーワードの部分一致 ・広告の最適化 ・クリック単価調整 ・ディスプレイネットワークの配信先 のAI最適化は近年かなり進化してきております。 順になるべくわかりやすく説明します

キーワードの部分一致

例えば「外壁塗装」というワードを設定した場合 ・外壁塗り替え ・家の塗り替え ・外壁リフォーム ・外壁DIY などなど、関連する様々なワードで表示されます。 その中で「効果が高いもの」を優先的に表示させる必要があるのですがその精度を高めるためにGoogleのAIは日々進化を遂げています。

広告の最適化

ユーザが検索しているキーワードやタイミングなどによって効果的な広告の出し方というのは変わってきますが、それを人力で調整するのには限界があります。 そこで広告タイトルを表示させる順番などをAIが自動判別させる広告が近年稼働しております。 私の実験している範囲内では、こちらはまだまだ効果が限定的かなあとは思っています。

クリック単価調整

近年この精度が日々進化しているのを感じます。 例えば 外壁塗装 400円 家塗り替え 600円 外壁リフォーム 350円 家 リフォーム 200円 従来ですと上記のように手動で上限クリック単価を設定しており、それが広告運用者の腕の見せ所の一つだったりしたのですが、この単価を機械が自動調整してしまうというものになります。需要が常に変動する中で人間が気づくことができない需要を取りにいくことができます。 こちら弊社アカウントでもいくつか自動入札に段階的に切り替えております。

ディスプレイネットワークの配信先

ディスプレイネットワークと呼ばれるバナー・画像+テキストのレスポンシブ広告を表示させる配信先は近年日々最適化されているのを感じます。 検索広告の広告枠というのはGoogleとしても取りきっている中で近年「ディスプレイ広告」「動画広告」をどれだけ伸ばせるか、が重要なのですが、検索広告程の費用対効果をだすことができずに出稿が伸びきっていませんでした。 その中で、ここ最近ディスプレイ広告の費用対効果が徐々に改善されてきているのを肌に感じます。  

2.中小企業で使える機械学習の範囲について

では、次に中小企業は検索エンジンの機械学習で売上を伸ばせるか、というと 「しっかりとした広告規模であれば十分に伸ばせる」 タイミングになってきたかなあと思います。 特に自動入札機能については人間が手動で運用するレベルを超えてきてはいます。 ただ、ネックとしてはコンバージョン数が一定以上の数値出ていないとAIが必要とするデータ量を満たさないのでうまく稼働してくれません。 その為広告規模が小さな中小企業が恩恵を得られないことも多いです。 また、完全自動化してほったらかしにしていると数値に異常が出た時に対処できませんし、他社と差別化することはできません。 その為まだまだ人間のコントロールが多く必要になります。  

3.運用する人はいらなくなるの?

こちらについては当面のところNOとなります。 今後工数は下がっていく可能性は高いですが、熟練の運用者なしで運用できるようにはなかなかならないかなあとは思います。 逆に労力は下がるものの知識や経験の必要量は増える為簡単には手離れできるようにはならないはずです。 広告を運用する立場としては運用手数料をできるだけ安く抑えることは大事だとは思いつつ、より売上をあげるにはどうすればいいか、考える方が前向きかなあとは思います。 弊社の方針としては、機械学習で工数が下がった場合、webサイト全体の集客アドバイスやHP改善などで貢献度を高めるという方針でおります。  

4.中小企業はGoogle広告のAIとどう向き合うべきか

一番おすすめしたいことは「ノウハウの蓄積」になります。 AIは人間の勉強量と同じでデータの量によって結果が大きく異なります。 その為、より多くのデータを適切に蓄積することで結果は向上します。 特に現状では正常に稼働するまでに一定のコンバージョン数が必要になります。 つまり新しいことにチャレンジしてデータやノウハウ蓄積を開始するのが遅れれば遅れる程競合に先を越されることになります。 RPAなどで人員を抜本的に減らしていく未来はもう数年後に訪れるかもしれませんが、取り急ぎ今やるべきことは「AIを使って売上を伸ばすこと」であり、Google広告の最適な活用はその最前線になります。 中小製造業などのbtob事業ではまだまだこの広告が有効活用されているとは言い難い状況です。 最初は赤字であったとしても、まずは新規顧客を開拓するために売上拡大のためにテクノロジーをしっかりと活用していただくことをおすすめいたします。 AIに仕事を奪われる未来はもう少しだけ先ですが、その前に「AIで売りげを伸ばす」ことをしないと、人員削減の波でスタッフの雇用を守ることができなくなってしまいます。 AI活用で売上を上げ、忙しくなった分をAIで効率化させることで安易なリストラをせずにスタッフの雇用や生活を守るのが会社のあるべき姿ではないでしょうか。]]>

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
運用型広告の知見と経営者として自社の採用に携わっている経験を元に様々な業種の採用改善に携わる。

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