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Yahooが副業人材ギグパートナー募集!今後副業活用は進むのか

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1.Yahooが動き出した副業人材の活用

参照:https://about.yahoo.co.jp/hr/gigpartner/ こちらのページに募集要項が掲載されています。 ページを見ていただくとYahooの本気が伺えます。 Yahooは日本のポータルサイトとして長年圧倒的な集客力と影響力を持っていますが年々専門サイトにシェアを削られてきています。 「webに詳しくないライトユーザ向け優しいサイト」として最新のテクノロジーよりも、少しダウングレードさせて全てのユーザに使われるサイトとして社会に大きく貢献してきたものの、Google・楽天・メルカリ・スマートニュースなど様々な専門サービスに対して、検索エンジンやEC、ニュース、オークションといった主要コンテンツのシェアを徐々に奪われてきた経緯があります。 その中で新たなメディア戦略を立案していくために外部人材を登用してダイバーシティを高めていく構想を作ったのは非常に面白い取り組みだと思います。

2.今までの副業と何が違うか

今までは副業人材・テレワークというと、どうしてもデザインやライティング、プログラミング、動画編集など完全に成果物ベースで料金を支払うものが主流でした。 そのためデスクワークの副業は一部のクリエイターや単純作業に限定されており、多くの会社で副業が解禁されたものの、需要サイドの盛り上がりに欠けていました。   今回は事業戦略策定というジャンルで募集をしているので非常にインパクトが強く魅力的な内容となっております。 HPを見ると ” 戦略アドバイザー ※ギグパートナー ヤフーCSO、「シン・ニホン」の安宅和人と考えるこれからのインターネット 事業プランアドバイザー ※ギグパートナー ヤフーCOO小澤隆生と考える「ヤフーのこれから」 新規メディアサービス企画 ※ギグパートナー ヤフーのアセットを生かした、これまでにない新しいメディアサービスの構想、企画、事業化 ” など魅力的な内容が記載されています。 金額は月5万円程度ですが、やりがいとキャリア、経験という意味で非常に面白い取り組みです。  

3.現在の副業に関する課題

続いて、今まで副業が進まなかった要因について考えてみたいと思います。

要因1.平日昼間に繋がらない

どうしても平日昼間に稼働して欲しいものの、平日昼間は本業がある為連絡が繋がるのが夜と週末になります。 働き方改革で社員の時間外労働が困難である以上、どうしてもコミュニケーションが困難になります。

要因2.プラットフォーム・サービスが未成熟

ランサーズ・クラウドワークス・ココナラといったクリエイター向けのプラットフォームはあるものの、副業斡旋に強いプラットフォームはまだ成熟していません。 これらのプラットフォームがあらゆるジャンルに網羅すれば、「いつでも副業できる環境」はできあがりますが、こういったプラットフォームはどうしても発注側が圧倒的に有利な上に手数料もかかる為、成熟してしまったらそれはそれで副業者にとって苦しい環境になってしまうので悩ましいところではあります。

要因3.管理が難しい

副業人材の活用は ・自社にないスキルを補填できる ・多様性を確保できる ・外注するよりも低価格で依頼できる という3つのメリットがありますが、要因1で記載したようにコミュニケーションが困難な上に品質の担保が非常に困難です。 その為、選定や管理に多くの時間を取られてしまいます。 そのコストを考えると、フリーランスや企業に外注した方が安心だしコストもあまり変わらないという判断になってしまっています。

要因4.副業人材活用の意義を見いだすのが困難

副業人材の活用を ・低コストで発注できる ・人手不足解消に役立つ といった日常業務の作業者として考えるのであれば、わざわざ積極的に副業人材を活用しなくても良いかと思います。 副業人材の活用は外部の知見を入れることで、 ・敢えて企業文化の外にあるものを取り入れる ・短期的に多様性を高めることで今までにない化学反応を起こす ・社内の同調圧力や政治的背景を取っ払った議論を行う ことで、今までの組織ではできなかったアイデアや戦略を捻り出したり、茹でガエル・大企業病を克服し、進められなかった課題を乗り越えることにあると思います。 時には偶然の産物が大ヒットに繋がる可能性もあるかと思います。

4.今後この流れは加速するか

一部のIT企業では進むと考えます。 実際にサイボウズなど多様で自由な働き方を尊重する会社は徐々に増えてきていますし、副業だけでなくフリーランス活用の需要は高まると思います。 ただし、やはり東京の一部のIT企業に限定されるのではないでしょうか。

5.副業人材を自社で積極的に活用するためには

弊社は今の所正社員を雇用せずにフリーランス・外部企業・副業人材・テレワーカーに積極的に仕事を依頼してきました。 ただ、弊社が新しい先進的な会社だと自負している訳ではなく、自分の目の届く範囲内で自分が信頼できる人に発注するのであれば副業人材の活用はさほど難しくありません。 これを組織に当てはめて、人材を一般募集した段階で難易度が一気に上がります。 中小企業で副業人材を活用しようと考えると今の所すぐに直接採用するのは正直難しいと思います。   しばらくは弊社のようなbtob向けの支援会社が副業人材とネットワークを作った上で、最終責任を会社が追う形で必要な人間をアサインする形が第一ステップなのではないでしょうか? 弊社では再委託先として、”国家資格の保有者”という高度副業人材に仕事を委託して業務を遂行することも多くあります。 今後このようなニーズが社会的に高まるようであれば、今回のYahooの取り組みのように高度副業人材が企業の戦略策定に携わるようなサービス展開をしていきたいと準備を進めていきたいと改めて感じました。]]>

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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