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期待が高まるスマート農業 愛知の先端技術展示会レポート 農業用ドローン・温室管理・水管理システムなど

  • 2020年01月29日
  • 著者横井ゆきえ

スマート農業をご存知ですか?

日本の農業では、担い手の減少や高齢化の進行等により労働力不足が深刻な問題になっています。しかし、農業の現場では人手に頼る作業や熟練者でなければできない作業が多く、省力化、人手の確保、負担の軽減が重要となっています。そこで国は積極的に「スマート農業」を推進しています。農林水産省は、スマート農業を「ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、超省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業」と定義しています。
先日行われた
「スマート農業を目指す最先端技術フェアin愛知」に参加してきたので、展示内容を一部ご紹介いたします。

農薬散布・空撮用ドローン

会場では様々なドローンが展示されていました。

式会社ナイルワークスが開発した農業用ドローンは完全自動飛行が可能です。作物の上空30~50cmの至近距離を飛行させることにより、薬剤の飛散量を大幅に抑えることができます。
機体は安全性を重視してプロペラガードが付いており、持ち運びの便利さを考慮して軽トラックの荷台に乗る大きさに設計したとのこと。
ドローンに搭載したカメラで作物の生育状態を1株ごとにリアルタイムで診断し、その診断結果に基づいて最適量の肥料・農薬を散布する技術に取り組んでいます。

東京ドローンプラス株式会社のブースでは、「ヘリオスアグリ」が展示されていました。
農薬散布に特化したドローンで、農薬散布に最適な機能と安全性を備えています。液体・顆粒の散布に対応しており、追肥、種まきになどにも活用できます。
ドローンの操縦は難しい印象がありますが、このドローンは納品の際に2日間の無料基本講習があり、初心者でも操縦が可能だそうです。70歳の農家の方も使いこなしているのだとか。

株式会社ジツタのブースでは主に林業で活用されている空撮用ドローン「DJV01」が展示されていました。
固定翼&長時間飛行を実現し、広域調査が可能。1フライトの空撮エリアは約300haで、農地や森林情報の広域収集と可視化が可能です。取得した画像データをもとに3次元点群データを作成できます。

温室管理システム

株式会社ダブルエムのブースでは温室環境制御システム「DM-ONE」が展示されていました。
栽培者が温室の環境を細かく設定しなくても、植物の成長を最大化する環境を自動に作り出す環境制御システムです。植物生理モデルを用いて、光合成を最大化するための目標値を自動的に算出。目標値に到達させるための温度や暖房負荷を環境値からリアルタイムに計算し、温室環境を常時制御することができます。
タブレットを使って遠隔での監視、制御も可能です。室温管理を自動化、効率化することで、収穫量のアップが期待できるとのこと。通年で細かな温度管理が必要な作物や地域の農家ほど活用する価値があるシステムといえます。

水田水管理システム

積水化学工業株式会社のブースでは水田の水管理システム「水まわりくん」・「水まわりゲートくん」・「エアダスバルブ」が展示されていました。
人が水田まで行くことなくパソコンやスマホからバルブの開閉ができるシステムで、水管理の省力化を実現します。
稲作において水管理の仕事は25%程度を占めています。大規模な農園や、広範囲に飛び地を管理している農家さんは水管理だけでも大変な労力がかかります。
実証実験によると、水田の水管理システムを導入することで水管理の7割程度の時間を削減できたというデータがあるそうです。
稲作では田植えなどはすでに機械化されていますが水管理はまだ自動化している農家は少なく、こうした水田水管理システムが普及すれば稲作の効率化が期待できます。

エアダスバルブ

水耕栽培

株式会社里山村のブースでは水耕栽培の実演が行われていました。水耕栽培は土を作る必要がなく、安定して収穫できます。株式会社里山村のプラントは植物工場のような大規模な施設だけでなく、小規模農家でも導入できるのが特徴です。パレットの穴ひとつひとつに違う野菜の種を入れて多品種少量生産も可能です。
「孫に無農薬野菜を食べさせてあげたい」とハウスの空きスペースに一台だけプラントを設置した農家さんもあるそう。

水の中でもびっしりと根が張っています。収穫は育ってきた葉を下から一枚一枚摘み取ります。
こまめに葉を摘み取る作業を障害者雇用の場として活用している企業も多いとのこと。
葉は1枚10円で売れれば利益が出るそうです。株ではなく葉で収穫するので、違う種類の葉をミックスしてパックすることもできます。

まとめ

今回展示されたすべてを紹介することはできませんでしたが、農業の大きな可能性を感じた展示会でした。
こうした最先端設備は費用が掛かるため、個々の農家で設備投資が難しい場合は、農協で購入してシェアりたり、補助金を活用して導入する場合が多いとのことでした。

農業の生産性向上のために、スマート農業の導入を検討してみてはいかがでしょうか。