レジ袋有料化は義務!その対象とは?2020年7月1日スタート前に確認しておきましょう
- 2020年06月24日
今井志津
「YAHOO!JAPANニュース:セイコーマート、レジ袋無料継続 大手コンビニと対応分かれる(2020年6月22日)」
プラスチック製買物袋(通称:レジ袋)の有料化が、2020年7月1日から全国一律でいよいよスタート!
すでに前倒しで行っているお店も多くみられます。
(出所:経済産業省)
個人的にも、レジ袋の代わりとなるエコバッグを、いろいろな所でいただくことが増えました。
食料品や医薬品、日用品などを扱う小売店では、準備が進んでいることとおもいます。
その内容について、改めて確認しておきましょう。
目次
1.なぜ有料化なの?
プラスチックは私たちの生活にとって、とても便利なものです。しかし、海へ流れ込んだプラスチックごみが魚の体内から見つかるなど、生態系への影響が深刻化しています。
こうした背景から、政府は2019年5月に「プラスチック資源循環戦略」を制定。リデュース等を徹底し、その取組の一環として「レジ袋有料化義務化(無料配布禁止等)」。このように、消費者のライフスタイル変革をすすめているのですね。
「プラスチック製買物袋有料化制度」では、小売業などの事業者が商品を販売したときに、お客様が商品の持ち運びに使うプラスチック製買物袋(レジ袋)を有料で提供することで、レジ袋の排出を抑えていきます。
2.対象事業者
対象になるのは、以下の事業をおこなっている事業者です。
■対象(主な事業が小売業)
✓各種商品小売業
✓織物・衣服・身の回り品小売業
✓飲食料品小売業
✓自動車部分品・附属品小売業
✓家具・じゅう器・機械器具小売業
✓医薬品・化粧品小売業
✓書籍・文房具小売業
✓スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器小売業
✓たばこ・喫煙具専門小売業
■対象(主な事業が小売業ではない)
✓事業の一部として小売業を行っている場合
≪対象となる例≫
・ホテルの中の土産物店
・衣料品メーカーが、工場に近接した販売所で直接販売する場合
・製造事業者や卸売業者が、製品をショッピングモールや百貨店で販売する場合
・美容サロンで、美容グッズを販売する場合
■対象外
✓販売行為が事業として行われるものでない場合
≪対象とならない例≫
・単発的なフリーマーケットへの出品
・学園祭の模擬店
ただ、対象とならない場合でも、自主的に取り組むことが推奨されています。
3.対象となる買物袋
有料化の対象となるのは、購入した商品を持ち運ぶための、持ち手のついたプラスチック製買物袋です。
■対象
(出所:経済産業省)
紙袋や布の袋、持ち手のない袋は対象外になります。
■対象外
(出所:経済産業省)
また、レジ袋でも、有料化の対象外になるものがあります。
■対象外(レジ袋)
(出所:経済産業省)
❶ プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです
❷ 海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです
❸ バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
植物由来がCO2総量を変えない素材であり、地球温暖化対策に寄与するためです
生鮮食品など紙袋ではすこし不安、お客様にレジ袋代をいただくのは抵抗が…という場合に、使うことも可能です。
4.まとめ
詳しい内容は、経済産業省のホームページにありますので、ぜひ参考にしてください。
動画などもあり、とても分かりやすいです。
急に決まった話ではないため、対応済みの事業者のかたも多いとおもいます。
ただ、コロナを機に、ウイルス対策を徹底するなか、気になるのがレジ袋の代替となるエコバッグの衛生面。
エコバッグを洗う習慣がないひともいて、特に食料品を入れる際には注意が必要です。
食料品を販売するお店では、菌による食中毒対策の啓発も必要になるかもしれません。
お店のお客様にあわせて対応してくださいね。