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【ECサイトとは?】これから始める中小企業のための戦略を紹介!

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記事のまとめ

 
今回の記事では、今からEC サイトを始める方に向けて基本のキを紹介します。
「ECサイトとは何か」「どんな種類があるのか」を説明した上で、中小企業がどのように始めていけばいいのかを解説していきます。

 

 

ECサイトとは?

ECサイト(イーシーサイト)とは、自社の商品(広義では他社の商品)やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのことである。ECとは英語: electronic commerce(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略。(Wikipediaより)

ものすごく噛み砕いていうとネットショッピングができるWEBサイトのことです。

今現在EC市場は右肩上がりで伸び続けています。


ECサイトでは、いつでも・どこでも取引ができるので日本全国・全世界に販路を広げることができます。
日本における「EC市場規模」と「EC化率」は年々上昇しており、昨今のコロナウイルスにより家で手軽に買い物ができるネットショッピングの注目度は今後さらに高まっていくことが予想できるでしょう。

経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」よりhttps://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002-1.pdf

 

一口にECサイトと言っても、種類が様々あります。

「ECサイトって何?」といまさら聞けない方のために、ECサイトの種類について分かりやすく解説していきます!

ECサイトの種類

ECサイトには様々な分類があります。

まず、ECサイトはモール型ECサイト自社ECサイトに分かれます。

モール型ECサイトAmazonや楽天市場、Yahooショッピングなどのことです。

自社ECサイトは、自社で運営するECサイトのことです。自社ECサイトには5種類あり、ASP、オープンソース、クラウドEC、パッケージEC、フルスクラッチの5つです。

図にするとこんな感じです。⇓⇓

ECサイト
モール型ECサイト 自社ECサイト
例)Amazon、楽天市場、Yahooショッピング 〇ASP
〇オープンソース
〇クラウドEC
〇パッケージEC
〇フルスクラッチ

ECサイトの種類を全体的に俯瞰したところで、次は各ECサイトの概要メリットデメリットを解説していきます!

 

モール型EC

複数のショップが集まって、1つの大きなショップを形成しているものです。Amazonを想像していただけると分かりやすいのではないでしょうか。インターネット上のショッピングモールのようなものということで「モール型」と言われています。ユーザー数が多く集客力が高いので多くの人に見てもらえる可能性が高いですが、逆に、商品数が厖大なので、激しい競争になってしまいます。モール型ECに出店することを「モール出店」といいます。

 

例)Amazon、楽天、Yahooショッピング

 

メリット

 

集客力がある
顧客からの信頼がある
初心者でも簡単に始められる
ランキングに乗れば今まで見てもらえなかった層に見てもらえるので新規顧客獲得に繋がる

 

デメリット

 

出展料や手数料がかかる
商品の価格競争が起きやすい
ショップのブランディングが難しい
顧客情報が取れない

 

 

自社EC

「自社ECサイトを作る」というのは、独自ドメインを取得して、個人でネットショップを開くことです。

一昔前までは自社で一からサイトを作る必要がったが、今は多様なサービスが展開されており、WEBの知識がなくても簡単に作れるようになっています。

すでにブランド力がある場合、ニッチな商品を取り扱っている場合は、顧客がサイトに直接訪れることを想定して自社ECサイトを作るのが良いでしょう。

 

 

メリット

 

利益率が高い
ショップのブランディングができる
顧客情報が手に入るのでリピート率の向上が見込める

 

デメリット

 

自力集客が難しい
成果が出るまで時間がかかる
運用を自社でやるため主体性が求められる

 

先ほどもご紹介しましたが、自社ECサイトと言っても、ASP、オープンソース、クラウドEC、ECパッケージ、フルクラッチの5種類で初期費用やサービスの内容が変わります。
そこで、基本的な部分のみではありますが、5種類がそれぞれどういうものなのかを紹介していきたいと思います!

 

1.ASP:既にあるシステムを使ってブラウザ上で利用できるサービス

ASPとは、「Application Service Provider(アプリケーション サービス プロバイダ)」の略語で、アプリをインターネットを通じて提供する仕組み(事業者)のことを言います。ECサイトにおけるASPはASPカートということがあります。
サーバーを自社で用意する必要がなく、セキュリティ面も自社で見る必要がないため、専門知識がなくてもECサイトを作ることができます
ただ、お手軽で初期費用を抑えられる反面、自社に合わせたカスタマイズができないので独自性は出せません。
また、外部システムとの連携ができるものはごく一部です。
連携できるシステムが限られているので、「営業支援」、「顧客情報管理」、「仕入れ」や「出荷管理」など最低限のシステムが備え付けられていることは事前に確認しておきましょう。

 

2.オープンソース

無料で提供されているECシステムを使ってECサイトを構築することです。用意されたテンプレートをそのまま利用すれば費用は掛かりません。
さらに、技術さえあればどこまでもカスタマイズできます。
ただ、システム自体が古くなってしまうと、最新モジュールを提供してはいるもののカスタマイズされたECサイトには適用できない…ということが多々あります。
例えるならば、機械を自分でカスタマイズしてしまったがゆえに最新部品がつけられない…というイメージです。

 

3.ECパッケージ

ベンダー(IT関連製品の販売会社)がパッケージとしてECサイトを自社開発し、企業に導入するというものです。
デザインに制限がなく、カスタマイズ性が高い上に、のちに出てくるフルクラッチよりも低コストです
とはいえ、初期投資、運用コストともにかかるため、年商1億に達しない企業が導入するにはコストが高すぎるかもしれません。
また、ECパッケージのデメリットとしては、作ってもらったシステムが古くなっていくことです。5年も経つとサイトが少し古めかしく感じられてしまうため、サイトリニューアルが発生してしまいます。
リニューアルせずに使い続けることもできるが、そうするとセキュリティーが弱くなったり、ユーザー環境の変化(OSやブラウザの進化)や業界の法令にECサイトが対応できなくなり、売上にも影響が出てきてしまいます。

 

4.クラウドEC

クラウドECとは、クラウド上のECシステムのことです。ASPのようにシステムが常にアップデートされ、ECパッケージのように、個別のカスタマイズが可能です。
ただ、デメリットとしてプログラムコードがブラックボックスであることが挙げられます。自社で情報システムを保有したいという企業は向いていないかもしれません。
また、コストも低くはなく、年商1億以上が一つの指標になります。

 

5.フルスクラッチ

自社に完璧にあった完璧なものを作れるのがこのフルスクラッチです。ZOZOやユニクロなど国内有数のECサイトのほとんどがフルスクラッチで制作されています。優れたマーケターとIT部門が組み、高速でPDCAサイクルを回すことでその本領を発揮します。
ただ、何年かしてしまうとシステムが古臭くなってしまうのでリニューアルが必要になります。
また、今はある程度のECサイトであれば「ECパッケージ」や「クラウドEC」で実現できてしまうため、需要が減りつつあります。

まとめ  
ASP:既にあるシステムを利用する。お手軽だがデザイン性・カスタマイズ性が低い。
 
オープンソース:無料かつカスタマイズ可能だが、技術が必要。サポートがないのでトラブルは自社の責任。
 
ECパッケージ:ベンダー(IT関連製品の販売会社)にパッケージとしてECサイトを開発&導入してもらう。セキュリティ面も安心だがやや初期投資がかかる。
 
クラウドEC:システムが常に最新かつ固有のカスタマイズやシステム連携が可能なプラットフォーム。ややコストがかかる。
 
フルスクラッチ:自社の思い通りのものを作れる。莫大なコストと開発期間が必要。

 

 

 

これからECを始めたい中小企業へ

では、中小企業がECサイトを始めたいと思った場合、どのように始めていけばよいでしょうか。

結論から言うと、モール型を網羅しつつ、ASPを使うのが良いでしょう。

なぜなら、多くの中小企業が、ECサイトのノウハウがなく、運用体制が整っていない中、自社独自のECサイト作成に取り組み、失敗しているからです。

これまでECサイトに手を出していなかった企業が、ECサイトのノウハウがなく体制が整っていないことは当然のことです。

そこで気を付けなければならないのは、ノウハウがなく、体制が整っていないにも関わらず、担当者一人に負担がのしかかる体制をしいたり、コンサル会社に丸投げをしたり、数千万の投資に踏み切ってしまうことです。

大企業であれば、予算をかけて市場調査を行ったり、ノウハウのある人材を獲得したりすることができます。

しかし、それでは膨大な予算と時間がかかることになります。

現在は、ASPで予算を掛けずにECサイトを作ることができます。また、手数料は取られてしまいますが、モール型ECに出品をすれば、「人通りの多いところに商品を置いてみる」ということができます。

商品力があるのか?集客ができるのか?自社の体制が整っているのか?のテストとして、まず小さく始めてみるというのがECサイト成功への何よりの近道なのです。

とはいえ、ASPやモール型を使えば簡単に上手くいくわけではありません。そのデメリットと扱うポイントを十分に調べたうえで自社に最適な判断をしましょう。

 

〇ASP+モール型で運用することのデメリットは何か?

デザイン性、カスタマイズ性が低いので、ブランディングは難しくなります。そのため、すでに大きく売り上げを上げている企業は、他の自社ECサイトを作った方が良いかもしれません。
また、モール型で複数ショップに導線を引いていると、管理が大変になってくるというデメリットもあります。その場合は複数のモール型ECを一元化できるサービスを利用することを検討しましょう。

 

〇ASPを運用するコツは?

導入前に使えるシステムをしっかり確認しておくことが大切です。後になって「ポイント制度を導入したい」となっても、外部システムの備え付けは難しいです。
また、本格的に運用したい場合は有料ASPがいいでしょう。デザインの自由度や商品登録数などがバージョンアップできます。

 

おわりに

デザインがいいものを作りたい、たくさん売れるサイトを作りたいと考えるのは当たり前のことですが、

まずは「自社に合ったECサイト」から始めることが、成功のための何よりの鍵でしょう。

 

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この記事の監修

アクセルパートナーズ 代表取締役二宮圭吾

中小企業診断士
株式会社アクセルパートナーズ代表取締役 二宮圭吾

WEBマーケティング歴15年、リスティング・SEO・indeed等のWEBコンサルティング300社以上支援。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金等、補助金採択実績300件超。
中小企業診断士向けの120名以上が参加する有料勉強会主催。

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