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中小企業が新規事業にとりくみ、多角化するときに知っておくべきメリット・デメリット

  • 2020年08月19日
  • 著者今井志津

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、日常が一変したのを機に、テイクアウトやデリバリーをはじめたり、マスクやフェイスシールドの製造を開始するなど、新たな取り組みをはじめる事業者がふえています。

多角化とは、企業が主力の事業以外に、新たに製品・サービスや事業を開始して、売上・利益を向上させる戦略のことです。

新規の事業は、なんとなく思いつきではじめてしまうと、経営資源(ヒト・モノ・カネなど)が分散されて、失敗するリスクが高まります。

多角化について、知識を深めていきましょう。

1.多角化とは

多角化とは、多角化戦略のことです。
多角化戦略は、経営学者のイゴール・アンゾフ氏が提唱した、「成長マトリクス」の戦略の1つです。

■「アンゾフの製品・市場マトリクス」

(出所:2019年版中小企業白書)

上の表は、「製品」と「市場」の2つの要素に分けて、それぞれを「既存」と「新規」の視点から、4つの戦略に分類しています。

多角化は、新製品を開発し、新市場へ進出することで成長していく戦略です。
4つの戦略の中で、最もリスクの高い戦略になります。

また、多角化には2種類あります。

【関連多角化】

その会社が現在おこなっている事業と、関連性が高い事業へ進出する。非関連多角化にくらべて成功しやすい。

【非関連多角化】

現在の事業とは関連性がない、または関連性が低い事業へ進出する。成功は難しい。

 

2.多角化を進める理由

企業が事業の多角化を進める理由には、次のようなものがあります。

① 現在の事業でうみだされた副産物を活用したい!
遊休設備を活用したい!
③ 蓄積してきたノウハウや技術を活用したい!
④ 現在使用していない経営資源を有効活用したい!

多くの製品・サービスや事業は、いずれ衰退期を迎えることになります。多角化を進めて複数の事業展開をおこなうことで、1つの製品等が衰退期に入っても、他の製品等で企業を継続させることを目指します。

 

3.シナジー効果

多角化をして、複数の事業をおこなうことによるメリットがあります。
シナジー効果」といい、単独の事業ではうみ出すことができない、「相乗効果」を期待できます。

主なシナジー効果には、次の4種類があります。

■販売シナジー

広告や販売チャネルなどの共同利用、販売ノウハウの共有などによりうまれるシナジー

■生産シナジー

原材料や機械、技術などの共通利用などによりうまれるシナジー

■投資シナジー

工場設備の共同使用による設備投資の節約や研究開発成果の転用などによりうまれるシナジー

■経営管理シナジー

経営者や管理者のマネジメント能力やノウハウなどの適用によりうまれるシナジー

事業の多角化は、資産やノウハウ、技術などの経営資源を最大限に活用することで、事業を継続していくことを目的としています。

 

4.まとめ

中小企業が新規の事業にとりくみ、多角化することには、「リスクの分散」をするというメリットがあります。

新型コロナウイルス感染症拡大では、宿泊施設や飲食店のように大打撃をうけた業種もあれば、インターネット販売や食料品小売店など売上を増加させている業種もあります。

経営環境が大きく変化したときに、複数の事業をおこなうことで、リスクの分散を図ることが可能です。
ただし、非関連多角化では、経営資源(ヒト・モノ・カネなど)が分散し、非効率になりやすいデメリットもあります。

新たに事業をはじめる際は、以上のことをふまえて、とりくむことをおすすめします。