9月に読んでよかった本
- 著者:安藤駿
- 投稿日:2021年10月02日
こんにちは。安藤です。
今月も前の月に読んでよかった本を紹介していきます。
目次
世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
素早く効率的に仕事の成果をアップさせるための提案が書かれた本です。
Googleは「10X (テンエックス)」といって、今の仕事の10倍の成果を上げることを常に考えているそうです。
10Xとまではいかなくても、本書に書かれている仕事の効率アップのための提案で印象に残ったのが次の2つ。
①その場で終わらせられそうなことはその場で終わらせる。
②インプットとフィードバックの速さと精度を高めるために様々なコミュニティに属する。
①について、例えば、次回の会議の日程調整をする際に、「後ほど連絡します」と言って、事務所に戻ってから日程を確認し、連絡をすることをついやってしまいます。
ダブルブッキングを防ぐためにも日程調整は慎重に行う必要がありますが、普段からスケジュールをしっかりと管理していれば、その場で日程決めを行うことができます。
このように、普段の準備を念入りに行うことで①を実現し、仕事をスピーディーに進めていくことができます。
②について、自分の知識量と経験を増やすことが仕事のスピードアップにつながります。
そのために必要なのが、知識のインプットとアウトプットに対するフィードバックです。
この2つをスピード感を持って精度高く行うためには、複数のコミュニティに属するのも一つの手段であると著者は述べています。
本書には他にも、来るAI時代の働き方や感情をコントロールすることの重要性とその方法が書かれています。
仕掛学 松村真宏著
人間が「ついしたくなる」ように仕向け、結果的に問題が解決されることを目指すのが仕掛学的アプローチです。
仕掛けの例として挙げられているのが、音の出る階段や的のついて便器です。
これらの事例をもとに、仕掛けの定義や原理、新たな仕掛けを生み出すための発想方法が述べられています。
仕掛学の概念は、「SNSでついシェアしたくなる」や「ついブックマークしたくなる」コンテンツを作る上でのヒントになると感じました。
はみだしの人類学 ともに生きる方法 松村 圭一郎
つながりがあるから差異を認識するようになる。
他者との差異は様々な感情を生み出すが、その差異によって、自分や自分の周りのものを捉え直すことができる。
これが、つながり続ける世界で、健やかに他者と生きる方法なのではないか、と著者は主張します。
ネットを利用する上で心に留めておきたい考えだと思いました。
大学の頃、ゼミの教授が「まずは、自分と他者はどこが違っているかを考えることが大切かもしれないね」と言っていたのを思い出しました。
ビジネスモデル2.0図解 近藤哲郎
2点読んでよかったと思う点があります。
一点目は、世の中には色々なビジネスがあり、ビジネスの種類は増え続けているのを知ることができた点です。 リスティング広告を出稿する上で重要になるのが、広告主様の事業理解です。 つまり、ビジネスモデルの理解。 本書を読み、たくさんのビジネスモデルを知ることで、そのモデルを抽象化して、広告主様のビジネスモデルの理解に役立てられると感じました。
二点目は、お金が動く仕組みを考える速度が上がった点です。 お金がどこからどこへ動いているのか、またそのお金は何の対価として動いたものなのかを考えるスピードを上げることができたと感じています。 自分は今まで、事業者様が売上を上げている仕組みを理解するまでに時間がかかっていました。 この本では、図による解説がふんだんに取り入れられており、企業が売上を上げる仕組みを理解する訓練になりました。
本書の図表部分は短時間で読み返せるので、1日5図表を見直すなどして、ビジネスモデルの理解を深めていきたい。
ビジネスメールの書き方・送り方 平野友朗著
ビジネスメールに関する本は2冊目です。
1冊目の「仕事が速い人はどんなメールを書いているのか」とメインメッセージはほぼ同じかなと思った。
ただこの本には、メールのテンプレートが多く記載されており、より実務に行かせそうだと感じました。
同じセクションの本は3冊読めばそのセクションのことを大方理解できると言われているので、あとビジネスメールの本に関しては後一冊は読みたいです。
会計の地図 近藤哲郎著
のれんの重要性を説いている点が自分の中で新しい視点でした。
以下、特に印象に残った部分をまとめます。
・何をしたらいいかわからない時はとにかく分解して考える。
例)費用=固定費+変動費 固定費と変動費を見るとビジネスの特徴が掴める。 →そのビジネスは利益が出しやすいのかどうか考える
・資産 「顧客に価値を届け、その対価として売り上げを得ること」につながる活動に伴った様々なもの 例)動物園なら動物、航空会社なら飛行機
・会社が倒産しない程度に現金を使い、適切な資産を得て、顧客に価値を届け、売上にするという流れが会社の運営の大まかな流れ。こうした一連の流れをイメージして仕事をできるかどうかが重要。
ザ・ゴール コミック編
漫画で学ぶ系の本になんとなく抵抗感がありましたが、本書を読むことで、抵抗感はなくなりました。
特に時間がないけど、知識をインプットしたい時期などは漫画版の書籍を読むと効率が良いのではないかと思いました。
仕事を請けてからアウトプットするまでのスピードを決めるのはボトルネック。
ボトルネックを解消することで、アウトプットまでのスピードや質が上がるという点にとても納得しました。
アウトプットのレベルを上げるために全ての工程のレベルを上げようとすると、逆にアウトプットのレベルが下がることにつながる点は、今後も忘れないようにしたいです。
部分的な最適化(無駄をなくす、スピードを上げる)を目指すよりも、全体的な最適化を目指す考え方を常に持ち続けないとなぁと思いました。
「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅著
日本軍の戦争時の失敗を分析して、なぜ日本の組織は同じ失敗を繰り返すのかという疑問に応える試みをした『失敗の本質』の解説本です。
『失敗の本質』は非常に分厚く、文字サイズも小さいので、読むのに時間がかかりますが、この本は2〜3時間でサクッと読めてしまうのでおすすめです。
本書は、主に組織について書かれていますが、一部個人について書かれた章もあり、その章は身が引き締まる思いで読みました。
自分が信じたいことを補強してくれる事実だけを見る。
他人の能力を信じず、理解する姿勢がない。
階級の上下を超えて、他者の視点を活用することを知らない”
3つとも意識し続けなければ、いつの間にかやってしまいがちなことだと思いました。
チャンスを活かせる人になれるよう、上記、3つのことをしないよう、日々訓練していきたいです。
また、”戦略のミスは戦術ではカバーできない”という考え方は、広告を運用する上で非常に重要な考え方だと感じました。
ZEROtoONE ピーターティール著
起業するときの教科書的な一冊だと思いました。
僕は取り急ぎ企業の予定はないので、グサッと刺さるような内容の本ではありませんでした。
しかし、全ての企業の成功条件は独占という記述にはなるほどと思いました。 つまり、差別化を極める、これまでと「違う」ものを生み出せるかどうかで起業の成功が決まるということです。
この点は自分の中で新しい発見でした。 なぜなら、競争に勝つことが起業の成功の条件だと思っていたからです。 これまでなかったものは、受け入れられるまでに時間がかかるが、価値のあることだと信じて取り組むことが大切だと思いました。
20代で年収の9割決まる 土井英司 著
THE自己啓発本を久しぶりに読みました。
副業やライフスタイルを充実させることが推進され始めています。
それも重要だとは思いますが、身を粉にして仕事をする時期を作った方が結果的に充実した人生になるのだと本書を読んで感じました。
”ビジネスとはそもそも、自分がたっぷりと持っているものを足りない人に提供して、その代わりにお金をもらうという構造 です。新人が持っているものは時間と体力、テクノロジーの優位性。忙しくて時間がない優秀な上司や先輩に、自分の時間を捧げる、デバイスなど相手が 疎い部分をサポートすることが、新人が唯一できるビジネスです。 そのビジネスは、 圧倒的な「量」 を持たなければならない──それが僕の考え方”
著者のこの考え方は、働き方改革によって、よしとされにくくなっているようです。
だからこそ、他人と差をつけられるのだと信じて明日も仕事を頑張ろうと思います。
質が大事なのはもちろんですが、まずは量を確保すること。
今後生き残っていくために、同世代に負けない量を持っていきたいです。
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践 栗原康太著
BtoBマーケティングをより強化していくにあたって参考になると思い読みました。 ダウンロード資料やオウンドメディアの作成、セミナーの開催など地道なことを継続していくことがBtoBマーケ成功の鍵なんだなぁと思いました。 改めて、WEBは飛び道具ではないんだと感じました。
BtoBマーケの強化成功までの道のりは見えたと思うので、あとは実践と継続あるのみです。
まとめ
とても長くなってしまいました、、
ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
9月は図解と解説系のサラッと読める本が多く、11冊読みました。
個人的に10月は資本主義について学ぶ月間を設定しましたので、資本主義の基本となりそうな本を中心に読みたいと思います。
10月から年末までの速さの異常さは毎年感じていることですので、
無駄な時間を作らないように生活していきます。

Webディレクター